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付け八重歯1本7,500円

昔、タモリ倶楽部で「付け八重歯」なるものをやっていました。

テレビだし、すぐ外すからだと思いますが、施術法が適当すぎて「これで49,000円も取るの!?」と思ってしまいました。

 

編集によってそう見えてしまっているのかもしれませんが、マスコミの表現の仕方によって良くも悪くも見えてしまういい例だなと思いました。

 

私の考えとしては、医療として適切でない行為ですので、あまりお勧めできません。
ただ、一時の流行だとしてもニーズがあるのは事実で、エステサロンや美容室などで行うよりは歯医者が行った方がもちろんいいわけですので希望の方には施術致しますが、以下を充分よくお読みになってからご連絡ください。

保険適応外で値段は1本7,500円です。金額の根拠は、初診の方に歯の詰め物をしたときにかかる10割分の金額をもとにしています。左右ともご希望の場合は値段は15,000円です(初診料の変化などにより、令和6年11月1日より6,600円から900円値上げをしております)。
コンポジットレジン(虫歯を詰めるための歯の色をしたプラスチック)の取り外せないものになります。

また、八重歯とは上の前から3番目の歯である犬歯(糸切歯)が他の歯より上の方に生えてしまっている状態をいうので、正しい位置にある歯に詰め物を付けて作る付け八重歯は「天然の八重歯」とは見た目のイメージが異なるものになることをご承知おきください。

 

値段が安すぎて変な材料使っているんじゃないの?とか、適当にやるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、材料代や技術代など含めて、7,500円ぐらいが適正と考えての値段です。49,000円には「銀座代」が入っているのでしょう。

※なお、犬歯の先端が欠けているのを元の形に戻したいというご希望であれば、歯牙破折あるいは咬耗という病的な状態ですので、保険適応で元の形に戻せる場合がありますので、一度かかりつけの歯科医院で相談してみてください。
ただ、上下の歯が擦れ合って欠けているのであれば、そこを詰め物をして元の形に戻しても、またすぐ取れてしまう可能性が高いと思われます。

<治療方法>

犬歯(糸切り歯)の表側の面に、虫歯の穴に詰めるプラスチックの材料を接着して八重歯の形を作ります。
牙のように下方に歯を伸ばす形で作ると歯ぎしりの際に下の歯にぶつかって容易に取れてしまうので、ほほ側に厚みをもたせるように形を作ります。

<デメリット>

◎つける際には、しっかりくっつくように歯の表面に脱灰処理をします。脱灰とは歯のミネラル分が失われた状態です。また、外すときは削って外しますので、ご自分の歯も少しだけ傷がつくことがあります。

◎犬歯は噛み合わせに大きな役割を果たしている歯で、大きな力がかかりますので、歯と付け八重歯との間にひずみが生じて外れてしまうことがあります。特に夜に歯ぎしりを強くしている場合はさらに取れやすくなります。

◎元の歯からさらに唇側に歯が出ますので、唇を噛んだり、喋りづらいなどの症状が出ることがあります。

◎付け八重歯をした部分は歯が磨きづらくなり、虫歯になったり歯肉が腫れる可能性があります。

◎八重歯を作るのではなく、八重歯に見えるものを作るだけのため、患者様がイメージしている形態にすることができない場合があります。

以上のデメリットを考慮した上で、それでもなおご希望の方には施術致します。

<保証>

取れた場合は1ヶ月間は無料で修理いたします。1ヶ月後以降は、1本7,500円となります。

施術後に形態や歯の色がイメージと違っていたり、唇に当たって気になるなどの問題があって、その日に削って戻したとしても料金はかかりますし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

 

<追記>

このブログのおかげか、遠方の方から問い合わせがございます。

その場合、通うのが大変なので1回でやりたいという方がいらっしゃいます。

しかし、初診の方はどんな処置になるか見てみないと分からないので、初診の方は30分の枠でお取りしております。

付け八重歯をやる場合も同じですので、30分でできる状態であれば当日で終わりますが、虫歯や噛み合わせの問題があると30分で完了できない場合があり、その場合は別の日にお約束をいただき処置をすることになりますのでご了承ください。

時間に限りがありますので、予約時間の10分前ほどには到着するようにご来院ください。問診表を書いてからの診察となりますので、30分の枠の開始時間前に書き終わっていただければ、ご希望の施術を行う時間が取れないということを避けられます。

また、30分の枠をお取りしてお待ちしておりますので、無断でのキャンセル、当日キャンセル、大幅な遅刻はされないよう、強くお願い申し上げます。

「神経を取った“のに”歯が痛い」にありがちな誤解

「神経を取った「のに」歯が痛いんです…」という訴えでいらっしゃる方がいます。

実はそうではないんです。

神経を取った「から」歯が痛いんです。

 

神経を取るということは、歯の中の神経(専門的には歯髄といいます)を切断して取っているので、歯の中には神経を取ったあとの「切り傷」が残っています。この傷の痛みが、神経を取ったあとでも出るというわけです。その傷が膿んでしまわないように、根の中を無菌状態に近づけるためにするのが根の中の治療です。その治療でこの傷がしっかり治ってくれば痛みは治まります。

 

ただし、その後もまた痛みがぶり返すことがあります。

これは歯の中の神経が通っていた管の中でバイ菌が繁殖して、根っこの先端部分が炎症を起こすためです。この痛みは神経を取った歯でも起きます。いえ、むしろ神経を取った歯だからこそ起きる痛みなのです。

また、歯の周りの歯ぐきの痛みは、歯の中の神経と無関係なので、これも神経を取った歯でも起きます。

つまり、神経を取ってしまえばもうその歯に痛みが出ないというのは誤解なんです。

歯の痛みは大きく分けて3種類あります。

1.歯の中の神経(歯髄)の痛み(歯髄炎)

2.根の先の痛み(根尖病変)

3.歯茎の痛み(歯肉炎・歯周炎)

歯の中の神経を取れば1の痛みはもう起こりませんが、2と3は起こりうるのです。

誤解されていた方は参考にしてください。

歯医者で治療中にうがいをしてはいけないときとは?

「治療中で大変なことランキング」1位は痛いことだと思いますが、2位はなにかというと口をずっと開けていることだと思います。

大きく開けていないといけない上に水が溜まって、歯を削った水だから飲んでいいものか悪いものか…

そんなときはやっぱり休憩の意味でも「うがい」したいですよね。

でも、大変申し訳ないのですが、うがいをして欲しくないときがあるんです。

 

1.詰め物をしているとき

虫歯を削ってできた穴には詰め物をします。その詰め物、歯が濡れているとくっついてくれないんです。

つまり、詰め物をしている最中にうがいをしてしまうとダメな詰め物になってしまいます。

詰め物をするときの独特の臭いが気になる方もいらっしゃると思いますが、少し我慢をお願いします。

 

2.根の治療をしているとき

根の治療、つまり歯の中の神経の通っている管(根管といいます)を掃除する治療ですが、この治療はなんのためにやるかというとその管の中をなるべく無菌化するためにやっています。無菌化が根の治療の成功のカギで、そこが達成できないと将来根の先が膿んで痛みが出ます。

根の治療中にうがいをしてしまうと唾液中の細菌が根の中に入ってしまうため、せっかく無菌化するための治療なのに意味がなくなってしまいます。

奥歯の根の治療だと器具を根の中に入れるためにはかなり大きく開いていただく必要があったり、大変な思いをさせてしまい申し訳ないのですが、歯をしっかり治すためなんとか頑張っていただけたらと思います。

 

以上のように、別に意地悪で長時間開けさせているわけではないことをご理解いただければ幸いです。

歯磨きは〇〇の目的意識を持ってやろう!

今からお伝えする話は、荒井歯科医院でお伝えしていることの中で一番重要なことです。ぜひ最後までお読みください。

 

子どもの頃から、親に言われてなんとなく歯を磨いてきたよというあなた。

そもそも私たちはなぜ歯を磨くのでしょうか?

「磨けと教えられたから」

「口臭が気になるから」

「虫歯にならないように」

いろいろな意見があると思います。しかしやはり一番大事なのは、

「歯を失わないため」だと思います。

 

歯磨きに対する誤解でもっとも多いのが、

「歯磨きは食べカスを落とすためにする」

というものです。

 

以前「食後1日3回歯を磨きましょう」などというキャンペーンみたいなものがあって、

「食後に磨く=食べカスを落とす」というイメージが定着してしまったのかもしれません。

でもこれは間違いです。もちろん食べカスを落とす必要があります。

しかし歯磨きの1番の目的は「歯垢」=「生きた細菌の塊」を落とすことです。

「歯垢」=「食べカス」だと思っている方が多いですが、実は違うのです。

歯磨きの目的は「歯を失わないため」と言いました。

歯を失わない=歯を失う原因を取り除く

歯を失う原因=歯周病・虫歯の2大疾患

歯周病・虫歯の原因=歯垢の中の細菌が出す「毒素」や「酸」

つまり、歯垢を除去できれば歯を失う原因の2大疾患の原因を除去できるから歯を失わずに済む、という論法です。

幸せな食事ができる楽しい老後のために歯を失わないようにするには、毎日歯垢を落とせばいいのです。

歯磨きの目的は「楽しい老後のために、歯垢を落とすこと」なんです。

あなたの歯磨きのやり方で「全ての」歯の歯垢を落とせていますか?

大雑把に磨いて奥歯の方に歯ブラシが当たっていないことはないでしょうか?

食べカスを落とそうと思って磨いていると、ざっと磨いてやめてしまうことがあります。

歯磨き粉でさっぱりして磨くのをやめてしまうと、わんさか歯垢が残っていることがあります。

一度も歯の磨き方のレッスンを受けたことがない方、受けたことはあるが自信がない方は、ぜひ一度歯医者さんに行ってレッスンを受けてみてください。

歯ぐきが黒くて笑えない!黒い歯ぐきをピンク色にする「フェノール・アルコール法」とは

歯ぐきがタバコのニコチンにダメージを受けると、防衛反応でメラニン色素を作り出し、歯ぐきが黒くなります。

歯ぐきが黒くて大きな口を開けて笑えない、そんな方はいらっしゃいませんか?タバコが原因でなくても黒い歯ぐきに悩んでいる方は多くいらっしゃいます。

そんな黒くなってしまった歯ぐきを元のピンク色に戻す方法があります。

フェノール・アルコール法といいます。

フェノールという薬品で歯ぐきを一層ピーリングすることで、びっくりするほどピンクになります。

 

金額は上のみ・下のみで4,400円、上下両方で6,600円です。

術中はピリピリした痛みがあり、行ったあと3~4日は塩気のあるものがしみたり歯ブラシが当たると痛かったりします。

また、1回では完全にピンクにならないことがあり、その場合は2~3回行います。その場合の追加料金はいただきません。

興味がある方は一度ご連絡ください!