2022/01/14
歯を抜くと聞くと誰もが「うわ、痛そう」と思うでしょう(実際はまったく痛くなく抜けます)。
でも、実際にどうやって抜くのかは知らない方が多いと思います。今回はそのあたりをご説明します。
まずは虫歯になっておらず、普通に生えている歯の抜き方ですが、掴むところがあれば鉗子(かんし)というペンチのような道具で掴んで引っ張って抜きます。「歯を抜く」治療のイメージに一番ピッタリくる方法ではないでしょうか?
では、虫歯が大きくなって歯の頭が崩壊し、根っこだけが残っていて掴める部分がない歯はどうやって抜くのでしょうか?
その場合はショベルのような挺子(ていし)という道具(ヘーベルやエレベーターとも言います)で掘り起こすように抜きます。
また、歯茎に埋まっている歯を抜く場合は、歯茎をメスで切って歯を抜き、切った部分は糸で縫います。
特に大変なのは歯茎に埋まっている上に真横を向いている下の親知らずです。
まずはメスで歯茎を切ります。
歯は横向きに生えていて、抜きたい方向に手前の歯がありますので普通に抜けません。
まず親知らずの頭の部分を削って切断し、上に取り出します。
その後で頭を取り出してできたスペースに根っこ部分を挺子で取り出して抜きます。
最後に切った部分を縫って終わりです。
聞いただけで痛そうですが、実際は麻酔が効いてしまえば痛くありません。ただ、麻酔が効きづらい方もいらっしゃいます。その場合は我慢せずちょっとでも痛みを感じたときに教えてもらえればすぐに麻酔を追加して、痛くないようにしてから抜きますのでご安心ください。