歯周ポケットの検査をした方へ
歯周ポケットの検査をした方へ
歯と歯ぐきの境目にある溝をポケットといいます。この溝は健康な状態でも1~3mmの深さがあります。
しかし、歯ぐき付近の歯の表面についているプラーク中の細菌が毒素を出すと、歯ぐきが腫れたり(歯肉炎)、歯を支える骨が溶けたりします(歯周炎)。すると、ポケットの深さが深くなり、4mmを超えると要治療といわれています。つまり、ポケットの深さは歯周病の進行度合いの目安になるのです。
検査では、全ての歯を各歯6箇所(表3箇所・裏3箇所)測ります。20本歯があるなら120箇所です。
それぞれの箇所のポケットの深さ、血が出るかどうかを測ります。そして各歯の揺れ具合も測ります。
血が出るってことは?
ポケットの深さを測るのに、細くて1mm単位の目盛がついた器具を使います。その器具をポケットに入れると、血がブワッと出てくるところがあります。それは、そのポケットに炎症があることを意味しています。炎症があるために、ちょっと触っただけで痛かったり、血が出てくるのです。
ポケットの治し方
歯磨きを頑張る
- 見えている部分の歯石取り
- 再検査(全部治れば、あとは定期クリーニング)
- ポケットの中に隠れた歯石取り
- 再検査(全部治れば、あとは定期クリーニング)
- 再度ポケットの中に隠れた歯石取り
- 再検査(全部治れば、あとは定期クリーニング)
- 歯周外科(簡単な手術。歯ぐきを切って開いて、歯を徹底的に掃除する)
- 治癒(元に戻るわけではなく、それ以上進行しないようになる)
- 定期クリーニング
歯周病治療はよくダイエットに例えられます。効果が出るのに時間がかかるし、気を抜くとリバウンドする。頑張っても治らなかったらメスを入れたりする…ダイエットそのものです。
道のりは長いですが、頑張って治療していきましょう!