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2010年6月 7日

前回は虫歯により歯がなくなっていく過程を追っていきました。

今回は「歯周病」です。歯周病とは以前「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていた病気です。

歯周病は読んで字のごとく、歯の周りの病気です。歯の周りとは歯ぐきだけではなく、歯ぐきの中で歯を支えている骨です。歯ぐきと骨に問題が起きるのが歯周病です。

歯周病を起こしているのは、歯にこびりついた細菌のかたまり「歯垢」です。

細菌は毒素を出して歯ぐきに炎症を起こし、歯周病が進みます。

~歯周病の進行~

歯に細菌がこびりつく。(歯みがきで落とせば問題ないが、磨き残しが多いと問題が起きる)

 ↓

細菌が毒素を出す。

 ↓

歯ぐきが腫れる。(炎症が起きる)

 ↓

歯周ポケット(歯と歯ぐきの境い目のところにある溝)の深さが深くなる。

 ↓

ポケットの溝の中に細菌が住み着く。

 ↓

炎症が強くなり、歯を支えている骨が溶け始める。

 ↓

長期間かけて痛みなくじわじわと骨がなくなっていく。(まだ自分では気づかない)

 ↓

以下のような症状が出てくる
・歯がぐらぐらしてくる。
・歯ぐきが痛む
・口臭がする

 ↓

歯医者に行く。

 ↓

歯科医師「残念ですが、何本か抜かないといけない状況です」

以上が歯周病で歯を失ってしまう流れ、歯の一生です。


歯周病になってしまっても、治すことができますので、もし少しでも気になることがあれば一度受診されることをおすすめします。

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荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始