訪問歯科診療 荒井歯科医院(飯能市・日高市・入間市)
当院で訪問歯科診療を本格的に始めて2年と3か月ほどが経ちました。
それまでも訪問歯科診療は行っていましたが、提携の病院で必要があったときのみ訪問するというもので歯の治療が主体となっており、口腔ケアは行っていませんでした。
2011年9月、日本で訪問歯科診療が始まった当初から訪問歯科を専門としている歯科衛生士の小山内が加入したことで、当院の訪問診療は口腔ケア中心のものに大きく変わりました。
特にご高齢の方の場合、誤嚥性肺炎というものが死因の多くを占めます。
お口の中が不衛生だと、誤って肺にものを飲み込んだ場合細菌が肺に入り込んでしまい、それが原因で肺炎が起こります。
当院が口腔ケアを始めたある施設では、肺炎を起こした利用者様が年間0人になったという大きな結果が出ています。それぐらい口腔ケアは重要なものなのです。
当院の院内治療と同様、患者様を中心に考えた(単なる金儲けのためではない)訪問歯科診療のスタイルが徐々に認めて頂けたようで、今では8施設に入らせていただき、他在宅診療のご依頼も多数いただいております。
スタッフも増え、常勤歯科医師2名、非常勤歯科医師3名、常勤歯科衛生士4名で、訪問車両も3台使用して診療を行っております。
スタッフの中には他院で訪問歯科診療に携わっていたものもおりますが、以前に行っていた診療のスタイルとはまったく違い、本当に患者さんのためになる治療だからやりがいがあるという声も出ております。
今後も日本は要介護人口も増え、ますます訪問歯科診療のニーズは増えていくと思われます。それを狙って心無い歯科医師が金儲けのために訪問歯科を始めるというケースも増えるでしょう。ご家族にはそのあたりをしっかりと見極めていただき、患者様ご本人のためになる訪問歯科を選んでいただきたいと思います。