院内LANで、撮ったレントゲンをすぐに治療台の液晶モニターに映し出し、
実際に見ていただきながら説明を致します。
お口の中をカメラで撮った写真もお見せできます。
院内LANとは関係ありませんが、パワーポイントというソフトで作った、自作の治療説明スライドもあります。
難しいことは手書きで絵を描いてご説明します。
僕自身が治療されるなら、治療の内容を理解しないまま進められたくはありません。
患者さんには、治療の内容、方針等をご理解いただいた上で治療を進めていきたいと考えています。
当院で行っているアンケートでもっとも多い回答が、
「説明がわかりやすくてよかった」です。
私達の取り組みがご理解いただけているものと実感しております。
受ける治療についてはちゃんと説明を受けたいという方、一度ご相談下さい。
近年、歯並びの悪い子が増えています。
これは軟食化が進み、あごの発育が悪くなっているからです。
「あご」といって一般的に思い浮かべるのは志村けんやアントニオ猪木などのあの「あご」です。英語で言うとChinです。
あごの発育が悪い?あごがあんまり発育したらアントニオ猪木みたいになっちゃんじゃないの?
実はわれわれ歯科医師は「うわあご」「したあご」といった表現を使います。
これは、専門用語で上の歯がはえている部分を「上顎(じょうがく)」、下の歯がはえているのを「下顎(かがく)」というのを訓読みしたものなのですが、一般的にはあまりなじみがないですよね。
歯医者さんが「よくかんであごの成長を促しましょう」といったら、それは「歯のはえるスペースを大きくしましょう」という意味です。
小さいスペースに歯をきれいに並べようとしても歯が入りきりませんので、入りきらなかった歯は横に飛び出てしまいます。やえばなどがそうです。
歯の大きさは遺伝で決まっていますので、対策のしようがありませんが、あごの大きさは硬い物をよくかんで刺激を与えることで大きくすることができます。
大きなあごであれば、歯をきれいにならべきることができます。
当院で扱っている「キシリの力 噛む噛むスルメ」は、あごを鍛えながらもキシリトールで虫歯を予防するというスグレモノです。
ぜひお試し下さい。
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歯を抜く、と聞くと誰もが「うわ、痛そう」と思うでしょう(実際は痛くなく抜けます)。
でも、実際にどうやって抜くのかは知らない方が多いと思います。
まずは普通の歯の抜き方ですが、つかむところがあれば鉗子というペンチのような道具でつかんで引っ張って抜きます。「歯を抜く」という治療に一番ピッタリくる方法ではないでしょうか?
では、虫歯が大きくなって歯の頭が崩壊し、根っこだけが残った歯はどうやって抜くのでしょうか?
その場合はショベルのような挺子(ていし)という道具で掘り起こすように抜いていきます。
また、歯ぐきに埋まっている歯を抜く場合は、歯ぐきをメスで切って歯を抜き、切った部分は糸で縫います。
特に大変なのは歯ぐきに埋まっている上に真横を向いている下の親知らずです。
まずはメスで歯ぐきを切ります。
歯は横向きに生えていて、抜きたい方向には手前の歯がありますので、普通には抜けません。
まず親知らずの頭の部分を削って切断し、上に取り出します。
その後で頭を取り出してできたスペースに根っこ部分を挺子で取り出して抜きます。
最後に切った部分を縫って終わりです。
聞いただけで痛そうですが、実際は麻酔してますので痛くありませんのでご安心ください。
行列のできるラーメン屋、きっとおいしいんでしょうね。
行列のできるアトラクション、つい並びたくなります。日本人の性でしょうか。
当院は「行列のできない歯科医院」です。
患者さんが全く来なくて閑古鳥が鳴いているわけではありません。
想像してみてください。「行列のできる歯科医院」。
待合に患者さんが入りきらず、玄関の外まで並んでいます。
列の最後の人は3時間待ちです。
いやですよね。うまく調整すれば待ち時間なく診察することができるはずなんです。
「行列ができない歯科医院」は、予約制で、きっちり予約の時間には診察が始められるようにがんばっている歯科医院です。待合室にいらっしゃるのは、治療が終わって会計までの少しの時間をお待ちの方と、次の方だけです。
さぁ、どちらがいいですか?
当院では、さまざまな取り組みにより待ち時間を平均2分に抑えております。
もちろん、急患の方や前の方が長引いたりして長い時間お待たせしまうこともあります。
なるべくそういったこともないよう今後も改善していきたいと思います。
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待ち時間が短い歯医者です
以前、「歯医者さんの作ったチョコレート」をご紹介しました。
60g入り880円で、ハート形のチョコが個包装で18粒入っているものです。
今回ご紹介するのは、「歯医者さんの作ったチョコ玉」です。
1.5gほどのチョコ玉、ちょうど森永のチョコボールと同じぐらいの大きさでしょうか、
が、40個ほど入っています。容量は60gで以前ご紹介したハート形のものと同じなのですが、
個数が多く、ちょっとつまみ食いするのには最適です。
いかがでしょうか?
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当院にはAEDを設置しております。
埼玉県歯科医師会により県内の会員の歯科医院には全てAEDが設置されております。
AEDとは、Automated External Defibrillator、自動体外式除細動機のことです。
心室細動(いわゆる心臓発作)という状態を治療することができる機械で、一般の方でも使えるように設計されています。
万が一、当荒井歯科医院の近所で発作を起こした方がいらしたら、お声かけ下さい。
「おやしらずを抜きましょう」というと、
「えっ!だっておやしらず抜くのものすごい痛いって聞きますよ?できれば抜きたくないです・・・」
という方が多いです。
確かに、埋伏歯といって、歯ぐきの中に埋もれている歯を抜く時は痛みが強くでることがあります。
なぜなら、歯ぐきをメスで切り開いて、歯を削って半分に割って、抜いた後は2〜3針縫って・・・聞いただけでぞっとしますよね。もちろん麻酔をしますので術中は痛みはないんですが、麻酔が切れるとけっこう痛いことがよくあります。
そのせいでしょうか、その痛みがうわさとなって、「埋まっているおやしらずを抜くのは痛い」というのがいつの間にか「おやしらずを抜くのは痛い」となってしまったんでしょう。
しかし、普通にはえているおやしらずであれば、抜くのは全く大変ではありません。むしろ麻酔をする時間も含めて5分ぐらいで終わってしまうこともあります。
抜くのが大変でなければ、麻酔が切れた後もほとんど痛みが出ないことの方が多いんです。
ちなみにおやしらずを抜くのは理由があります。
1.おやしらずは一番奥にあり磨きにくく、虫歯や歯周病になり痛みを出しやすいため
2.おやしらずがあることでその手前の歯が磨きにくく、手前の歯が虫歯になるため
また抜かずにとっておくメリットもあります。大臼歯を抜く必要がある場合、おやしらずを移植することができるため、いうなれば「移植のドナー」としてとっておくこともあります。また、ブリッジや入れ歯の土台の歯にもなりますので、そういった意味でとっておくのもひとつです。
まとめると、おやしらずだから抜くと痛いのではなく、抜くのが大変なほど痛くなる可能性があるということです。抜くべき歯は安心して抜きましょう。
妊産婦さんが歯科を受診する際は以下のようなことにご注意下さい。
☆治療の期間
比較的安定している5〜7ヶ月がいいですが、緊急であれば他の期間でもやむを得ないでしょう。
☆薬
基本的に使わない方がいいです。
しかし、薬を使うことによる危険性よりも有用性のほうが上回った場合は使用します。つまり、痛すぎてそれがストレスとなり、胎児に影響がでるよりは、比較的安全な薬で痛みをおさえましょう、ということです。
当院ではサワシリン(抗生物質)とカロナール(痛み止め)という比較的安全なことが分かっている薬を処方します。
☆レントゲン
自然界にもエックス線は存在し、私達は日々それを浴びています。
歯科のレントゲンはエックス線の量が非常に小さく、1回で自然に浴びるエックス線の一日分にしかなりません。しかもガード用の鉛のエプロンで生殖器をガードしますので、その量はゼロに等しいといえます。
ただ危険性がまったくのゼロとは言えない以上、こちらも撮影することの有用性が危険性を上回ると判断した時のみ撮影します。
☆麻酔
一般的な歯科の麻酔薬「リドカイン」は胎盤を通過しますが、無痛分娩にも使われるくらい安全で、問題ありません。
☆虫歯菌は保育者から子供に感染します
虫歯菌は生後19週から31週の間に、主な保育者から子供に感染します。主な保育者になるであろう母親の口の中に虫歯がいっぱいあれば、当然虫歯菌もたくさんいますし、感染しやすくなります。虫歯菌が多いと、虫歯に悩まされる子になってしまいます。
お母さんに虫歯がある場合は19週までの間にしっかり治しましょう。
☆妊娠と歯周病
妊娠するとホルモンバランスにより、歯ぐきがはれる歯肉炎や歯周病が悪化することがあります。ですが、妊娠前からしっかりと歯のお手入れをしている方は妊娠の影響を受けにくいことがわかっています。
☆歯周病の悪影響
歯周病が進んでいると、早産・流産・低体重時出産の危険性が高まります。
生まれてくるお子様のために、今できることはぜひやっておきましょう。
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当院で扱っている「歯医者さんが使ったチョコレート」は甘味料としてキシリトールが100%使用されています。虫歯にならないチョコレートです。
キシリトールはインシュリンを介せずに代謝されます。
インシュリンの働きが低下している糖尿病の方でも問題なく代謝されるため、血糖値の急激な上昇につながりません。
ただし、カロリーは砂糖の75%ありますので、食べすぎにはご注意下さい。
食べ方は大人で1日3回、1回1〜3粒。子供で1日1回がおすすめです。
かまずになめてください。
当院では試食もしておりますので、お気軽にお声かけ下さい。
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歯医者さんが作ったチョコ玉入荷しました
虫歯予防の10日間チャレンジ
ドクタージョンズキャンディー Dr.John's Candies
ホワイトニングは、着色を磨いて落とすわけではなく、いうなれば歯にしみこんだ色素を漂白剤で脱色するようなものです。
この漂白剤は虫歯があるとかなりしみて痛いため、虫歯がある場合には虫歯の治療をしてからでないとホワイトニングはできません。
痛くないから虫歯はないはず、と思っている方は要注意です。
初期〜ある程度進んだ虫歯でも痛みはあまり出ません。
自分ではなかなか気づけないのです。
現に「検診で来ました。虫歯があれば治療してください」と、いらっしゃった方に10本以上虫歯があることはまれではありません。
話はそれましたが、ホワイトニングを始めるためには虫歯の治療が必要で、「自分には虫歯がない」と思って結婚式直前にいらしても、間に合わないことがあるわけです。
一生に一度のことです。笑顔がきれいな写真を残したいですよね。
ぜひ一度、「早めに」ご相談下さい。
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10月25日(月)~10月30日(土)、ハロウィンウィークとしてイベントを行ないます。
期間中にいらっしゃった患者さんに「歯医者さんが作ったチョコレート」をプレゼントいたします。(イベント中お一人様一回限り。在庫がなくなり次第終了とさせていただきます)
待合室も飾りつけたりと楽しい雰囲気でお待ちしております。
ぜひこの機会に、虫歯や歯周病などの自覚症状のない方でも検診にいらしてみてはいかがでしょうか?
当院では患者さんの待ち時間を減らすために、さまざまな工夫をしております。
1.治療内容によってお取りする時間の長さを変える
当たり前のことですが、30分かかる治療内容の場合は30分をとり、60分であれば60分とります。毎回治療にかかった時間を記録し、この治療はこれぐらいかかるという統計をとっておりますので、正確な時間を無理なくとっております。
2.予約制を採用
以前当院は予約制ではなく、大体の時間を決めて、あとは来院順で診察しておりました。しかしその方式ですと、同時に複数の方がいらっしゃった場合、必ず何人かの方をお待たせしてしまうことになります。
ですから、現在では予約制を採用し、患者さんが重ならないようにしております。
3.スタッフの意識
やはり一番大事なのがスタッフの意識です。「5分ぐらいなら待たせてもいいや」などと考えている歯科医院は、やがて10分15分お待たせしてもなにも感じなくなってしまうでしょう。
当院のスタッフは患者さんを第一に考え行動します。「1分でも、患者さんの貴重な時間をいただいている」と考えております。
以上のことを実践し、現在では平均待ち時間が2分となっております。
ですが、平均はあくまで平均で、急患の方が入ったり、前の方の治療が長引いたりすると、15分とか長くて30分お待たせしてしまうことも3ヶ月に一回ほどはございます。
そのようなことが少しでもなくなるよう、今後も努力を重ね、なるべくお待たせしないような歯科医院をめざしていきます。
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行列のできない歯科医院
待ち時間が短い歯医者です
近年、コマーシャルなどでもよく聞かれる「知覚過敏」という言葉。
言葉自体はかなり浸透してきている実感がありますが、
どういった症状なのかはどうもあまり知られていないようです。
「歯がしみる」=「虫歯がある」と思っている方が多くいらっしゃいますが、
そうではありません。
実は虫歯がなくても歯はしみるんです。それが知覚過敏です。
歯の根っこははぐきの中で骨に支えられています。はぐきより上に出ている部分を「歯の頭」と呼ぶとすると、歯の頭は「エナメル質」という硬いカラのようなもので覆われています(下図の白い部分)。
歯はほとんどの部分が「象牙質」というものでできています(下図の肌色の部分)。象牙質の中にはいわゆる「神経」と呼ばれる、しみる痛みを感じる部分があります(下図の赤い部分)。
この象牙質の部分には、細い管が何本も神経のところまで通っています。
この管は、普通はエナメル質や骨に覆われています。
しかし、エナメル質が欠けてしまったり、歯茎がさがったりすると象牙質がでてきて、管の入り口が露出します。この管を通して神経まで刺激が伝わってしまうのが「知覚過敏」です。
治療法は
1.適切な歯みがき(シュミテクトなどのハミガキコも効果有り)
2.塗り薬(管を埋めてしまう)
3.エナメル質がかけたところに詰め物をする
4.神経をとる(最終手段)
神経をとると歯の寿命は短くなるのでなるべく取りたくありませんから、神経を取るのはすごくしみて生活に支障がでるような場合に限ります。
冷たいものがしみる、歯みがきのときにピリッとすることがあるなど、気になる症状がございましたら一度ご相談ください。
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笑ったときに金歯がキラリと光るのがはやっていたのは昔の話です。
今はやはり白い歯が自然とされています。
しかし、白い歯は保険が効かなくて高いからちょっと手が出せない・・・
そう思ってはいませんか?
すべてではありませんが、前歯でも奥歯でも銀歯や金歯を白くできることがあります。
歯の大きな範囲が金属で覆われている場合は保険で白くすることはできませんが、
歯の一部に金属が入っている状態ならば保険で白くすることができます。
前歯であればどんな状態でも保険で白い歯を入れることができます。
ただ、保険の材料の材質では色が自然でなく、変色しやすかったり、強度が弱かったりします。
そこで保険外の治療がでてくるわけです。
保険には「安さ」というメリットがあります。むしろそれしかありません。ただ、保険で十分な症例は多くあります。
保険外には安さ以外のさまざまなメリットがあります。
当院では保険外の治療を無理矢理すすめることはありませんが、選択肢のひとつとしてご説明しています。あくまで選ぶのは患者さんです。
保険・保険外の治療をよくご理解いただき、ご選択下さい。
当院のHPには治療の料金も掲載しておりますのでぜひご覧下さい。
「フッ素が歯にいい」というのはかなり知られてきていると思われますが、
「なぜフッ素が歯にいいのか」というのはあまり浸透していません。
歯の主成分は「ハイドロキシアパタイト」でCa10(PO4)6(OH)2という化学式で表されます。Caはカルシウム、Pはリン、OHの部分が「ハイドロキシ」です。
この「ハイドロキシアパタイト」実は虫歯菌が出す酸に弱く、溶けやすいんです。
フッ素(正確にはフッ化物)の入ったうがい薬やハミガキ粉を使うと、この「ハイドロキシ」の部分がフッ素に置き換わり、「フルオロアパタイト」になります。Ca10(PO4)6F2です。Fがフッ素です。
この「フルオロアパタイト」は虫歯菌の出す酸に強く、溶けにくい、つまり虫歯になりにくいんです。
つまりフッ素は「フルオロアパタイト」を作るから虫歯になりにくくなるというわけです。
さらにCa(カルシウム)やP(リン)もフッ素と一緒に歯に作用させると「フルオロアパタイト」がよりできやすくなります。CaやPを含むハミガキ粉は「MIペースト」だけです。
僕は、
1.ハミガキ粉なしでしっかり磨きます
2.「Check-up gel(フッ素のペースト)」と「MIペースト(カルシウムとリン配合ペースト)」の両方をハブラシにとり、歯全体に塗ります
3.そのままぶくぶくとうがいをするように全体に行き渡らせます
4.余分な分はそのまま飲み込みます
飲み込むのが気持ち悪くて抵抗がある場合は吐き出してもいいんですが、水でうがいをして洗い流すと意味がなくなります。
ぜひやってみてください。
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先日、医院の隣りの敷地に駐車場ができたのですが、そこに大きな看板が設置されました。
「酒田屋商店」という飲み屋の看板の下に当院の看板があります。
以前当院は駐車場が停めにくいというお言葉をいただき駐車場を作ったのですが、看板ができたことにより場所が分かりやすくなったかと思います。
駐車場は9台分ございますので、日高市や入間市の方のようにお車でいらっしゃるかたはぜひご利用下さい。
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当院の院長荒井利夫は、飯能市・日高市・入間市を含む入間郡市歯科医師会の会長をしております。
歯科医師会は、国民のみなさんのお口の健康を守るためのさまざまな取り組みを行っております。
歯科医師会の仕事で忙しく、院長は以前より診療をすることが減りましたが、その分私副院長が院内で頑張りたいと思います。
今日、たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学で、歯周病と糖尿病の関係と舌ガンについて取り上げられました。
ゴールデンタイムでマスコミが歯科を取り上げると、あまりいいことがありません。
大抵まだ本当にいい治療かはっきりとしたデータが出ていないようなものが多いのです。
歯科医師の中でも賛否両論があるような治療を、まるで魔法の治療のように取り上げるのです。
それを信じた患者さんに説明をするのがいつも大変です。
しかし今回の内容は非常にいいものでした。
歯周病は糖尿病を悪化させ、糖尿病は歯周病を悪化させます。
また歯周病は心筋梗塞の原因にもなりうるといわれています。
おどすような表現も多かったのは残念ですが、歯周病の基本的な知識も十分に盛り込まれていました。
歯周病という病気の認知度がこれであがれば、自らの歯周病に気づいていない患者さんの通院につながり、日本人の口腔内の健康度もあがります。
今後も、眉唾ものの先進医療だけを取り上げるのではなく、日本国民の歯科基礎知識の向上を狙った番組がゴールデンで放送されることを期待します。
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先日「デンターネット」のブラック投稿を見ていたらこんな書き込みがありました。
「そこの先生はやたら麻酔を打ちたがる。こないだは院長に麻酔をされたが、ぜんぜん効かず、何本も打たれた。この麻酔も治療費の上乗せになってるんだろう」
実はこれは全くの誤解です。この方は型取りを何回もされたことも治療費の上乗せになっていると書いていらっしゃいますが、これも誤解です。
実は、麻酔はタダ、無料なんです。
正確に言うと麻酔にお金がかかることはありますが、それはあまりお金がかからない処置をしたとき(例えば虫歯を取って一旦仮詰めにするとか)だけで、
虫歯を削って詰めたりとか、歯を抜いたりとか、ほとんどの治療で麻酔はタダなんです。
麻酔をやたら打ちたがるのは患者さんに痛い思いをさせたくないからではないでしょうか?
型取りも同じです。もちろん型取りにはお金がかかりますが、何回とっても同じ金額です。
型取りはある程度失敗しても、詰め物を作ることは可能です。ただそれは合いが悪い詰め物になります。合いが悪い詰め物は中から虫歯になったり、すぐ取れたりします。しかし、患者さんには合いが悪いかどうかなんて、入れてすぐには分かりません。
取り直しをするのは、ちゃんとしたものを作ろうとしている証拠です。
全く型取りをやり直さない歯医者は神の領域の技術の持ち主か、手を抜いて治療しているかどちらかです。
このように、きちんと治療しているであろう歯医者さんが患者さんとのコミュニケーション不足による誤解で悪口を書かれているのを見ると、心が痛みます。
コミュニケーションが大事だと改めて感じました。
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麻酔の注射をする電動の機械があります。銃のような形をしています。
従来の「the注射」という形の注射器は手動のものです。
電動のいいところは、コンピュータ制御で一定のスピードでゆーっくり麻酔薬を注入できるため、痛くないというところなのですが・・・
僕はさまざまなデメリットを感じ、あえて手動のものを使っています。
電動のデメリットとして僕が感じるのは、
1.圧力のコントロールができない
注射を打つ歯ぐきには、かたいところとやわらかいところがあります。やわらかいところはあまり痛くないのですが、かたいところに強い圧力で打つと痛みが強く出ます。
電動の注射器は同じスピードで注入しようとするあまり、かたいところに強い圧力がかかってしまうことがあるのです。いくつかモードがあり、モードを変えながら打てば解決できそうですが、モードを変えるボタンを押すために針を何回も抜き差しすると、歯ぐきに穴がたくさんでき、そこから麻酔薬がもれて効きが悪くなります。
2.時間がかかりすぎる
麻酔の注射には痛みのほかに、「苦い」という苦痛があります。
注射はゆっくり打つほうが痛みが少なくなりますが、もれた麻酔薬の苦さを長時間味わうことになってしまいます。
麻酔薬がある程度入れば少しスピードを上げても痛みなく注射はできます。
手動のほうにもデメリットはあります。
かたいところに打つときに、ある程度圧力をかけないといけない場合、力が入るあまり手がプルプル震えてしまって、僕自身疲れるし、「この歯医者さん大丈夫?」と思われる危険性があることです。これも「筋トレ」になると思って、ポジティブに(?)解釈しています。
そんなことはどうでもいいことですが、患者さんのためにとトータルで考えると、賛否両論あるとは思いますが、僕は手動を選びました。
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患者さんが歯医者を選ぶとき、「治療が早く終わるかどうか」という基準があります。
多くの方が早く終わるほうがいいと思って歯医者を選んでいらっしゃると思います。
しかし、早く終わるのがいい歯医者というのは正しいのでしょうか?
僕は、半分は正しく、半分は間違っていると思っています。
もちろん、無駄に治療を長引かせて余分にお金を取ろうというところはいい歯医者とはいえません。
ただ、歯の治療、特に歯周病の治療は長くかかってしまうことが多いものなのです。だいたい2~3ヶ月、重症だと半年はかかります。
ところが、一般の概念だと治療に3ヶ月かかったとすると「長引いた」と感じるでしょう。
「3ヶ月もかけて歯周病を治したあの歯医者はヤブだ」
「歯周病の治療をしなかったからすぐに終わったからいい歯医者だ」
これは誤りです。むしろ、歯周病があるのにその説明や治療をせず、治療を終えるほうがヤブと言えるでしょう。
説明した上で患者さんが治療をしないことを選択したのであれば、それは正当な流れです。しかし、説明もせず歯周病を放置するのは「伝えない罪」です。
一般の概念と歯医者の常識との間にまだまだギャップがあるのは否めません。
懸命な患者さんには、本当に大切なのはなにか、「早く終わること」なのか、それとも「きちんと病気を治すこと」なのか、それをしっかり見極めて歯医者選びをしていただければ幸いです。
かぶせ物はご自分の歯の根っこの上にかぶせてあります。
かぶせ物は、歯科用セメントを使って土台の歯にくっついています。
では土台の形はどんな形でもいいのでしょうか?
実は、ここの角度は6度がいいとか、かぶせ物のふちの部分はこんな形がいいとか、ここの部分は噛み合う歯から1.5mmの距離が必要とか、
いろいろあるんです。
でも、かぶせ物をくっつけてしまえば、患者さんにはその善し悪しは分かりません。
くっつける前であっても土台の形の善し悪しなど正直分からないでしょう。
器具の滅菌も同じです。使っている器具がちゃんと滅菌されているかなんで分かりません。バイ菌がついているかどうかなんて見えないんですから。
患者さんは歯科医院のスタッフにまかせるしかないんです。
当院では、「スタッフ自身が行きたい歯科医院」を目指しています。
きちんとした滅菌をしていない歯科医院のスタッフは、その歯科医院で治療を受けたがるでしょうか?僕は嫌です。
患者さんには分からない部分にもしっかりとこだわる、そんな歯科医院でありたいと思っています。
当院では唾液検査を1回2800円で行なっております。
子供のためのムシ歯予防クラブ「ひまわりクラブ」にご入会いただいた方は無料で行なっています。
唾液検査とはなにかというと、
1.唾液の量を調べます
2.唾液の能力(緩衝能)の強さを調べます
3.虫歯菌(ストレプトコッカスミュータンス菌)の量を調べます
1.唾液の量
唾液は食べかすを洗い流したり、抗菌作用があったり、さまざまな虫歯に対抗する能力があります。その唾液の量が少ないと虫歯になりやすいため、量を調べます。
2.唾液の能力(緩衝能)
緩衝能(かんしょうのう)とは、簡単に言うと、酸性を中性に戻す働きです。
私たちが食事をとると、歯垢(プラーク)の中のpH(ペーハー:酸性度)は低く(酸性度が高く)なります。その酸性の状態が長く続くと歯が溶け、虫歯が進んでいきます。一度酸性に傾いたpHを中性に戻す働きが、唾液にはあります。
3.虫歯菌の量
口の中にいるばバイ菌の構成は人それぞれ違います。
例えば、虫歯菌が多いが歯周病菌が少ないとか、善玉菌しかいないとかそういったことです。
唾液検査では、虫歯菌が多いか少ないかを調べます。もちろん虫歯菌が多いほうが虫歯になりやすいということになります。
以上のことを調べ、虫歯にかかりやすいかどうかを知った上で、その人にあったムシ歯予防計画を立てます。
虫歯予防に興味のある方はぜひ一度ご相談ください。
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奥歯にかぶせてある銀歯は虫歯にならないからあまり磨かない。
そうおっしゃる方がときどきいらっしゃいます。
そもそも銀歯とはどういう構造になっているのでしょうか?
いわゆる「差し歯」という言葉がありますが、この言葉に問題がありそうです。
「差し歯」という名前から、歯の抜けたあとの穴に代わりの歯を差し込んでいる、
そんな印象をお持ちの方がいらっしゃるようです。そうであれば、人工の歯は虫歯にはなるわけがないので、銀歯は虫歯にならないと思っていらっしゃるのかもしれません。
しかし実際は違います。差し歯は、ご自分の歯の根っこの部分を利用してセメントでくっつけてあるのです。ご自分の歯が少しも残っていなければ差し歯の治療はできません。
ですから、銀歯の中のご自分の歯は虫歯になります。
そして虫歯が大きく進めば、差し歯をすることができなくなり、抜くことになってしまいます。
ですから、銀歯になったから磨かないのではなく、今までより一層努力して磨く必要があります。
すべては歯医者が一言治療が終わったときに説明すれば済む話です。
「銀歯でも、ご自分の歯が土台になっていて、虫歯にはなりますのでよく磨いてください」と。
こういった誤解は他にもたくさんあり、その誤解が解ければ、虫歯や歯周病も少なくなっていくはずです。荒井歯科医院は今後も誤解を解いていくようにがんばっていきます。
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自分の歯を長くもたせ、一生おいしく食事をするには、定期検診・定期クリーニングが必須であることは、山形県酒田市の日吉歯科診療所、熊谷崇先生の研究により明らかになっています。
しかし、定期検診・定期クリーニングとは具体的になにをやるのか、というところはあまり知られていないかもしれません。
<定期検診の意味>
・早期発見→早期治療または早期発見→長期経過観察
虫歯はなるべく早く見つけて早く治療した方が、痛みが出てから治療するよりも、お金も回数も金額も歯へのダメージも少なく済みます。さらにいうと、定期的にチェックしていけるのであれば、すぐに治療せずとも時期が来たら治療するということができます。大事なのは「早期発見」です。虫歯や歯周病は自分で気づくことが少ない病気なので、専門家による検診が必要です。
<定期クリーニングの意味>
1.ハミガキがちゃんとできているかのチェック
2.ハミガキでは落とせない頑固な歯垢や固まった歯石の除去
3.歯面の研磨(PMTC)
1.ハミガキがちゃんとできているかのチェック
歯を失う原因の1位・2位である「歯周病」と「虫歯」は、どちらも歯にこびりついた「歯垢」が原因で起こる病気です。「歯垢」とは生きたバイ菌のかたまりで、このバイ菌が酸や毒素を出して歯や歯ぐきを攻撃し、虫歯や歯周病になるのです。
逆に言えば、このバイ菌がいなければ虫歯も歯周病も起こりません。「いなければ」といってもゼロにすることは不可能ですが、なるべくバイ菌の数を減らすことはできます。それがクリーニングです。
クリーニングは大きく2つに分けられます。
ホームケアとプロケアです。
ホームケアは家でするケア、つまりハミガキのことです。歯垢は毎日毎日つきますので、歯医者に毎日通うわけにいかない以上、自分で落とすしかないんです。そのハミガキがきちんとできていなければ、磨き残しの歯垢が虫歯や歯周病を起こします。
2.ハミガキでは落とせない頑固な歯垢や固まった歯石の除去
プロケアは歯科医院で行うクリーニングです。
まずハミガキでは落とせない歯垢や歯石(歯垢が硬くなったもの)を除去します。キーンと響く道具でやるアレです。
3.歯面の研磨(PMTC)
そのあとでPMTCを行います。PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字で、直訳すると「専門家による機械的歯面清掃」で、歯をツルツルに磨き上げます。そうすることで歯垢のつきにくい歯になります。また、歯が白くなるので見た目もよくなります。
まとめると、定期検診・定期クリーニングで行うのは、
1.虫歯・歯周病の検査→早期発見のため
2.ハミガキのチェック→毎日の歯垢除去のため(一番大事)
3.頑固なバイ菌の除去→自分では落とせないから
4.PMTC(機械掃除)→歯垢がつきにくい歯にするのと、白い歯にするため。
当院では以上の内容を60分の時間をお取りして行います。
詳しくはご相談ください。
当院では初診の方と、お久しぶりにいらっしゃった再初診の方には、「初診コンサル」というものを行っております。
歯科に関してのお悩み、不安などを抱えたまま治療に入るのではなく、初診の段階でお気持ちをお聴かせいただき、それに沿って治療を進めていきます。
できるだけ麻酔はしないでやって欲しい、なぜなら昔麻酔をされたあとに歯がすごく痛くなったから。
なるべく毎回麻酔をして治療して欲しい。
吐き気が出やすいので型取りの時は注意して欲しい。
さまざまな「気持ち」が出てきます。
しかしこれらは、患者さんに口に出していただかないと分からないことばかりなのです。
この「気持ち」をお聴かせいただくのが「初診コンサル」です。
ですので初診時には少し長めにお時間をいただくことがありますが、ご容赦下さい。
歯科に関する悩み・不安をお持ちの方はぜひ一度ご相談下さい。
当院の一人の患者さんにかける時間は基本的には30分でお取りしています。
というのは大体の治療が30分ぐらいの時間で終わることができるからです
もちろん1時間かかる処置をする場合には1時間の枠をお取りします。
虫歯を削って詰める治療は、テキトーに削ってテキトーに詰めれば10分で終わりますが、
そのような治療では長持ちはしませんし、見た目や舌触りにも問題が残ったりします。
30分でできるのは多くて3本、基本的には2本ほどです。
逆に言えば、60分や90分お取りすれば、6〜9本の虫歯が治療できるかというと・・・
できます。
ただし、やらないほうがいいさまざまな理由があります。
1.アゴが疲れてしまう
2.広範囲に麻酔をすると頬や舌を噛んだりしやすい
3.噛み合わせが大幅にずれてしまう恐れがある
一旦削ってもとの咬み合わせをなくしてから、詰め物で咬み合わせを作るので咬み合わせが変わります。
4.保険がきかないことがある
あまりの多くの歯をいっぺんに治療するのは保険適応にならないことがあります。
5.予約が先になってしまうことがある
長い時間が空いているのが近い時期になければお約束が先になってしまいます。
ほかにもさがせばいろいろでてきそうですが、以上のような理由があります。
しかし、仕事が忙しくてあまり回数がかけられない、虫歯が多すぎて噛むところがないから早く治して欲しいなど、人それぞれニーズが違ってきます。
当院では初診の方に初診コンサルといって、まず患者さんの歯科に対する不安などをお聴きしてから治療に入っておりますので、いっぺんに治療したい方はその際にお申し出下さい。
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【経歴】
2004年
東京医科歯科大学
歯学部卒業
同年
歯科医師免許取得
東京医科歯科大学歯学部
附属病院義歯外来専攻生
2006年
同外来医員に就任
2008年
同外来非常勤講師として
週1日勤務
荒井歯科医院勤務開始