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2010年5月30日

歯は大事にお手入れをしながら使えば、持ち主が死ぬまで一生使えるものです。

しかし、お手入れを怠ってしまうと、残念ながら持ち主をおいて先立ってしまいます。

歯がなくなってしまうのは主に2つの原因があります。


虫歯と歯周病です。


2つのパターンで歯の一生を追ってみましょう。


<虫歯の場合>

歯に歯垢(細菌のかたまり)がこびりつきます。

歯垢の中の細菌が糖分を分解して酸を出します。

酸で歯が溶けます。虫歯の発生です。

虫歯はかなりの大きさになるまで痛みも出ませんし、穴も開きません。つまり、自分ではなかなか気づきません。

痛みが出たり、穴が開きます。歯医者さんにいきます。

虫歯を削り、詰め物をして、一度虫歯が治ります。

油断すると、詰め物の隙間から中のほうに細菌が侵入します。

詰め物の中で虫歯ができます。

強烈な痛みがでます。歯医者さんにいきます。

歯の中の神経を取ります。

何回かかけて神経の通っていた管を掃除し、管に詰め物をし、上から銀歯をかぶせてまた虫歯が治ります。治ったとはいえ、健康な歯の部分は前よりも少なくなっています。

ここでも油断すると、銀歯の中に細菌が侵入します。

このときは神経をとってありますので、虫歯が大きくなっても痛みを感じません。

銀歯の中で虫歯がどんどん大きくなります。

ある日銀歯がぼろっととれます。歯医者さんにいきます。

「残念ですが、虫歯が深すぎて、抜くしかありませんね・・・」

虫歯が進行しすぎて、健康な歯の部分がほとんど残っていない場合、残っている部分を使ってまた銀歯を入れることが不可能になります。使えない歯もおいておくと痛みを出すことがあります。盲腸のようなもので、無用なのに痛みを出すのです。
ですから痛みを出す前に抜いてしまう必要があるのです。


以上のように、虫歯の治療を繰り返すことで健康な歯の部分が小さくなっていき、最後には抜く必要があるほどになってしまいます。

詰め物をしたとしてもそれで安心なわけではありません。むしろ治療前の状態よりも虫歯になりやすくなっています。

日頃のお手入れ(歯みがき)と、歯医者に3〜4ヶ月に一回は定期的に通い、小さいうちに虫歯を見つけて治し、プロのクリーニングをうけることで歯を一生守ることができるというわけです。


詳しくはホームページをご覧下さい。

http://www.araident.com/

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2010年5月22日

麻酔と一概にいっても、目的などによって打つ部分も変わってきます。

例えば虫歯の治療であれば、歯の中の神経が麻痺してくれれば、
歯を削っても痛くなくなります。

上の歯であれば、歯の根っこの先端に近い部分に麻酔薬を注入すれば効きます。
根っこに近い部分の歯ぐきは、非常に軟かいので、麻酔薬を打つときに圧力があまり高まらず、痛みがあまりでません。
この場合、麻酔薬は歯を支えている骨の小さい穴を通じて歯に到達し、効き目がでるのですが、上の骨はすかすかなので、すぐに麻酔薬が浸透していきます。

しかし、下の奥歯の場合は、上に比べて骨が密度が高く、麻酔薬が浸透しづらい場合があります。その場合は、根っこの先端に近い部分にうつだけでは効かないことがあります。
そのときは、歯の頭に近い部分の歯ぐきに麻酔薬を打ちます。この部分は歯ぐきが固く、薬を打つときの圧力が高まりやすく、少し痛いです。


また、虫歯の治療でなく、歯を抜くときなどは、歯の周り全周に麻酔をしないと痛みが出ますので、上の歯でも下の歯でも、何箇所かに打つため、何回かちくっ、ちくっとします。


はれがひどい部分などに麻酔を打つときはかなり痛みが伴います。


難しくなってしまいましたが、まとめると、

「虫歯の治療の場合」
下の奥歯:何箇所かに打ち、麻酔が少し痛い。
下の奥歯以外:痛みの出にくい一箇所だけで麻酔が効く。

「歯を抜いたりする場合」
歯の周り何箇所かに打つため、打つたびにちくちく痛い。

といったところでしょうか。

ただ一概に全てがこれに従うわけではなく、もちろん痛みの感じ方は人それぞれ、歯それぞれです。

当院では、なるべく痛くなく麻酔を行うため、4つの工夫をしております。
詳しくはホームページで。

http://www.araident.com/

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2010年5月14日

突然ですが、虫歯ができやすいのはどこでしょうか?

それは、歯磨きがしづらい部分です。

例えば、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境い目、奥歯の溝、一番奥の歯の奥側などです。


歯磨きがしづらい

歯垢を磨き残してしまう

磨き残した歯垢の中の細菌が酸を出す

酸が歯を溶かす

虫歯になる

というわけです。


中でも大人の虫歯で一番多いのは歯と歯の間の虫歯です。

虫歯はある程度の大きさにならないと穴も開かないし、痛みも出ないため、
ご自身で気づくのは難しく、気づいた頃にはかなりの大きさになっています。

小さい虫歯のうちは削った部分を歯に近い色の樹脂を詰めて治療が終わりになりますが、
大きくなった虫歯はそうはいきません。

歯と歯の間の虫歯の治療の場合、お口の中で樹脂の詰め物をして歯の形を復元するのは非常に困難で、時に噛み合わせがしっかり作れなかったり、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなってしまったりします。

そんなときは、歯の型をとり、技工所で詰め物を作製し、それをセメントで歯につける方法をとります。そのほうが、食べ物が詰まりにくく、しっかりした噛み合わせを作ることができます。

ただし、技工所で作る場合、保険では銀の詰め物になってしまいます。

銀歯では見た目がよくないですよね。かといって白いものは保険が効かず、少し高くなってしまいます。

虫歯は早めに見つけて治したほうが金額的にも見た目的にもよく、歯を失う量も少なく済むわけです。

しかし初期の虫歯はご自身ではなかなか気づくことができない。

そこで定期検診が必要になってきます。

当院では基本的に3ヶ月に一度の定期検診をおすすめしております。

詳しくはご相談ください。

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2010年5月12日

当院が現在の地に「荒井歯科医院」として誕生してからこの5月で110周年となります。

当時は歯をキーンと削る道具もなく、足でペダルを踏んでドリルを回転させて削っていたようです。

月日は流れ、現在は私5代目の荒井淳次が中心となって診療をしております。

歯科医療は日進月歩です。昔できなかったことが、今は当たり前のようにできる時代です。

そしてこれからも新しい技術が次々と登場することと思います。

110年の伝統を守りながらも、新しい時代に対応していく、そんな歯科医院でありたいと思っております。

皆様今後とも宜しくお願い致します。

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2010年5月 5日

当院では訪問歯科を承っております。

訪問歯科とは、ご自宅や施設などで、通院が困難な患者様のところにうかがって、

歯科治療をするものです。


ご高齢の方は誤嚥といって食べ物や唾液などを飲み込むときに、

誤って肺に入ってしまうことがあります。

毎日の歯みがきが適切に行われず口腔内の衛生状態が悪いと、

口腔内で細菌が繁殖し、誤嚥でその細菌が肺に入り込みます。

するとその細菌が肺炎を起こします。

誤嚥性肺炎といいます。肺炎は高齢者の死亡原因の多くを占めます。


口腔内の衛生状態を良くすることは、全身の健康に直結するということです。


ですから、特に歯では困っていない方でも訪問歯科を受けられることは

健康のためにプラスになることです。

もし通院困難なご家族の方がいらっしゃったら、一度ご検討下さい。

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引っ越し

荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始