前回は虫歯により歯がなくなっていく過程を追っていきました。
今回は「歯周病」です。歯周病とは以前「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていた病気です。
歯周病は読んで字のごとく、歯の周りの病気です。歯の周りとは歯ぐきだけではなく、歯ぐきの中で歯を支えている骨です。歯ぐきと骨に問題が起きるのが歯周病です。
歯周病を起こしているのは、歯にこびりついた細菌のかたまり「歯垢」です。
細菌は毒素を出して歯ぐきに炎症を起こし、歯周病が進みます。
~歯周病の進行~
歯に細菌がこびりつく。(歯みがきで落とせば問題ないが、磨き残しが多いと問題が起きる)
↓
細菌が毒素を出す。
↓
歯ぐきが腫れる。(炎症が起きる)
↓
歯周ポケット(歯と歯ぐきの境い目のところにある溝)の深さが深くなる。
↓
ポケットの溝の中に細菌が住み着く。
↓
炎症が強くなり、歯を支えている骨が溶け始める。
↓
長期間かけて痛みなくじわじわと骨がなくなっていく。(まだ自分では気づかない)
↓
以下のような症状が出てくる
・歯がぐらぐらしてくる。
・歯ぐきが痛む
・口臭がする
↓
歯医者に行く。
↓
歯科医師「残念ですが、何本か抜かないといけない状況です」
以上が歯周病で歯を失ってしまう流れ、歯の一生です。
歯周病になってしまっても、治すことができますので、もし少しでも気になることがあれば一度受診されることをおすすめします。
http://www.araident.com/
関連記事
歯周病チェックシート
歯周病治療の基本的な流れ
たけしのみんなの家庭の医学 歯周病と糖尿病 舌ガンと歯並び