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2014年3月12日

写真 2014-03-12 9 08 44.jpg

歯科治療用のEr-YAGレーザーを導入しました。

Er-YAGレーザーでできることは、虫歯を削ること、虫歯の予防、歯周病の治療、根の中の殺菌、知覚過敏の治療、抜歯後の治癒促進、口内炎の痛みの緩和、インプラントの周りの炎症の治療などさまざまです。

レーザーにはいろいろ種類がありますが、内部にまで影響を与えるものが多く(それによる利点があるわけですが)、処置に関係のない深いところ(たとえば歯の中の神経)まで影響が及ばないEr-YAGレーザーを選択しました。

レーザーでの処置と言われると痛いような気がしますが、水で冷やしながら少しずつレーザーを発するようにできているので、麻酔なしでも痛みの少ない処置が可能です(歯肉を切るときなどはもちろん麻酔をします)。

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2013年1月29日

「虫歯菌が親から感染する」ということが最近よく知られるようになってきました。

確かに虫歯菌は親や主な保育者から子供に感染するものです。

虫歯の多い親の子供が虫歯が多い傾向があるのは、遺伝ではなく感染するからです。


さて、虫歯菌のことは分かりました。では歯周病菌はどうなんでしょうか?


歯を失う原因の第一位は歯周病です。虫歯ではありません。

なのになぜ虫歯菌のことばかりが話に出るのでしょうか?

歯周病菌はうつらないんでしょうか?


当院でも「虫歯があります」というと「ぜひ治してください」という方は多いのですが、
「歯周病にかかっています」といっても「ぜひ治してください」という方は比較的少ないです。


結論から言うと、歯周病菌もうつります。

しかも親子間だけでなく、夫婦間など近しい人間の間でも感染が起きます。(虫歯菌は夫婦間の感染力は低いです)
ということは、夫婦のどちらか片方が治療をしても、また片方から歯周病菌が感染するということも考えられます。治療するならご夫婦で治療した方がいいでしょう。


歯を失う原因の第一位の歯周病を起こすだけでなく、親子間だけじゃなくて他人にもうつる歯周病菌。

虫歯菌より断然厄介ですよね。


メディアもインプラントバッシングで国民の不安を煽ったり、確立されていない先進治療を魔法の治療のように報道して視聴率を取るのではなく、歯に関する基本的な知識にあたる部分が広く知れ渡るようなものを作って欲しいです。


歯周病は自覚症状なく進行している事が多い病気ですので、パートナーや子供のためにも一度検査を受けることをオススメします。

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2011年12月 8日

「痛み」「詰め物が取れた」以外で歯医者に行く動機で多いのは、

「虫歯を治したい」

だと思います。歯の代表的な病気が「虫歯」だからです。


しかし、歯には「歯周病」という病気もあります。

正確には歯の病気ではなく歯の周りの歯ぐきや骨の病気ですが。

高齢者の病気だから私には関係ないと思っていたら間違いで、

「歯周病」の第一段階である「歯肉炎」は子供でもかかっていることが多い病気です。


さて、この「歯肉炎」、歯ぐきが炎症を起こしてハレます。ハレた歯ぐきは出血がしやすいです。

これが虫歯の治療とどう関係してくるかというと。。。


1.詰め物が歯にしっかりくっつかない

歯と歯の間に起こった虫歯を削っていくと、

場合によっては歯ぐきに近いところまで虫歯になっていることがあります。

そのとき歯ぐきがハレていると、歯ぐきから出血してしまうことがあります。

詰め物は歯がぬれているとくっつかないので、

血で歯がぬれていると長持ちしない詰め物になってしまいます。


2.かぶせものなどを作るときの型取りがうまくいかない

銀歯などのかぶせものを作る際に型取りをするわけですが、

歯ぐきがハレているとその歯ぐきが邪魔になってしっかりと型取りをできないことがあります。

そうすると、合い具合の悪いかぶせものになり、中で虫歯ができやすい状態になってしまいます。


以上のように、虫歯の治療をする前に歯ぐきのハレを治しておいたほうが、虫歯の治療のあとも長持ちするようになります。


では歯ぐきの治療とはどういったことをするのでしょうか?

一番大事なのは、「ハミガキの練習」です。「歯石取り」も必要ですが、歯石をとっただけではハレはひきません。

ハミガキの練習を何回かかけて行って、しっかり磨けるようになってくると、だんだんと歯ぐきのハレがひいてくるというわけです。

でも、これは「虫歯を治しに来た」という方にとっては、

「虫歯を治してって言ってるのに、ハミガキの練習とか歯石とったりばっかりで、治療が進まない」

という捉え方になってしまうでしょう。でも治療は進んでいるんです。

そこは歯医者側がしっかり説明することによってなんとかなるところだとは思いますが、

患者さんも以上のことを理解し、まずは歯ぐきのハレをひかせるところからスタートすることをがんばってみてください。

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2011年7月 1日

口の中には3〜400種、数千億個という細菌がいます。

しかしそのすべての細菌が悪さをしているわけではありません。

細菌をかなりおおざっぱに分類すると以下の3種類です。

1.虫歯菌

2.歯周病菌

3.害のない善玉菌

この3種類の菌がどんな割合でいるかによって、その人が虫歯になりやすいか歯周病になりやすいかが決まってくるんです。


今思いつきましたが、血液型に例えると分かりやすいかもしれません。

Aが虫歯菌が多い、Bが歯周病菌が多い、Oが善玉菌とすると、

A型は虫歯になりやすい人。

B型は歯周病になりやすい人。

AB型はどちらにもなりやすい人。

O型はどちらにもなりにくい人。


みなさんは何型になりたいですか?

O型ですよね。


当院の患者さんでも、ぜんぜん歯磨きができてないのに、歯が全部そろっている年配の方もいらっしゃいます。きっとO型なんでしょう。


しかし、細菌の種類は自分で選ぶことはできません。

生まれたての子供の口の中は無菌状態ですが、外界(特に母親の口の中)から細菌が伝染し、定住します。

いったん定住すると細菌同士のバランスはなかなか崩れず、他の菌が入り込みにくくなります。

その伝染の時期は生後19ヶ月から31ヶ月の間と言われています。

子供によく接する人が虫歯菌や歯周病菌をいっぱい持っていると、その時期に子供に細菌が感染し、定住してしまうと、不幸な人生になってしまうかもしれません。

よく接する方は虫歯と歯周病を完治しておくと細菌の数を減らすことができます。

お子様が生後19ヶ月(1歳7ヶ月)になる前に、歯医者に通って治しておきましょう!

2011年5月 1日

歯磨きはいつやるのがいいんですか?

よく聞かれる質問です。

僕は朝食後と寝る前に歯磨きをしています。

朝は時間がないのでフッ素入り歯磨き粉とMIペーストという歯磨き粉を使ってざっと磨き、薬の効果に期待します。その代わり夜は全ての歯の歯垢をきっちり落とすために時間をかけて歯磨きをし、フロス(糸ようじ)で歯と歯の間も掃除します。


「朝食前と朝食後ではどちらがいいんでしょうか?」という質問もありましたのでまとめてみます。

<<朝食前に磨く>>

☆メリット

・夜間に繁殖した細菌を落とせるので、朝食でその細菌を飲み込まずに済む。
(ただ、飲み込んだとしても問題がある量の細菌ではないので、ただの気持ちの問題です)

★デメリット

・朝食後にも磨くのであれば、回数が増えて大変。

<<朝食後に磨く>>

☆メリット

・食べカスを落とせる。

★デメリット

・酸性の強いものを食べた場合、歯が溶けているので、そこをブラシで磨くと再石灰化(溶けた歯がもとに戻る)する前に歯が削れてしまう。


まとめてみましたが、実は上記のことはあまり重要ではありません。

ここで虫歯のできかたを説明します。

私達が食べたものに含まれる糖分を、細菌が分解して酸を出します。

その酸が歯を溶かして虫歯ができます。

つまり、糖分を分解する細菌が口の中に十分に少ない状態が大事なんです。

その状態を歯磨きによって作るわけですが、それが食前でも食後でもいいんです。

厳密にいうと食前に歯垢を落としておけばそもそも糖分が分解されないので虫歯ができないので、食前のほうがいい気もしますが、あまり差はないと思います。


大事なのは、虫歯ができるメカニズムをしっかり理解することです。

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そもそもみなさんはなぜ歯を磨くんでしょうか?

「磨けと教えられたから」

「口臭が気になるから」

「虫歯にならないように」

いろいろな意見があると思います。しかしやはり一番大事なのは、

「歯を失わないため」だと思います。

歯磨きに対する誤解でもっとも多いのが、

「歯磨きは食べカスを落とすためにする」

というものです。

以前「食後1日3回歯を磨きましょう」などというキャンペーンみたいなものがあって、

食後に磨く=食べカスを落とす

というイメージが定着してしまったんでしょう。

これは間違っています。もちろん食べカスを落とす必要もあります。

しかし歯磨きの1番の目的は「歯垢」(生きたバイ菌のカタマリ)を落とすことなんです。「歯垢」は食べカスと思っている方が多いですが違うのです。


歯磨きの目的は「歯を失わないため」と言いました。

歯を失わない=歯を失う原因を取り除く

歯を失う原因=歯周病・虫歯

歯周病・虫歯の原因=歯垢の中のバイ菌が出す「毒素」や「酸」


つまり楽しい老後のために歯を失わないようにするには、毎日歯垢を落とせばいいのです。


歯磨きの目的は「楽しい老後のために、歯垢を落とすこと」なんです。


あなたの歯磨きのやり方で「全ての」歯の歯垢を落とすことができていますか?

おおざっぱに磨いて奥歯の方に歯ブラシが当たってないことはないでしょうか?

食べカスを落とそうと思って磨いていると、ざっと磨いてやめてしまうことがあります。

歯磨き粉でさっぱりして磨くのをやめてしまうと、わんさか歯垢が残っていることがあります。

一度も歯の磨き方のレッスンを受けたことがない方、受けたことはあるが自信がない方は、ぜひ一度歯医者さんに行ってレッスンを受けてみて下さい。

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2011年4月16日

「ムシ歯予防にフッ素を使おう」

CMなどでよく聞きますよね。

では「歯周病予防にフッ素を!」はどうでしょうか?

あまり聞かないですね。


ただあまり聞かないだけで、実はフッ素が歯周病菌の発育を抑える効果があるという論文があるんです。

その論文によると、市販のハミガキコに入っているフッ素の濃度で充分に歯周病菌を抑える効果があるようです。

フッ素は抗菌効果があり、フッ素コートの商品なども販売されているような物質です。

虫歯にも歯周病にも効果があるとあれば、使わない手はありませんね!

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2011年3月 9日

口臭の原因の90%はお口の中にあります。

お口の中の細菌が食べかすなどを分解し、においの原因となる物質を出します。

この細菌の数を減らすことで口臭を少なくすることができます。

細菌の数は虫歯や歯周病を治療することはもちろん、

毎日のハミガキをしっかりとすることで減らすことができます。

口臭が気になった場合はまず歯医者さんに行きましょう。


ただし、お口の中に原因がないときもあります。

例えば、肺や胃などに病気があると、そこからのにおいが出てきます。

その場合は原因となっている病気を治す必要があります。

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2011年2月22日

虫歯がなくて歯医者にかかったことがない。

そんな方は今すぐに歯医者にかかってください。危険が迫っているかもしれません!


虫歯がない方には2種類あります。

1.本当は虫歯があるんだけど、気づいていない方。

2.本当に虫歯が一本もない方。


1.の方の場合

「痛くないから虫歯はないはずです」という方がいらっしゃいますが、
これは間違いです。

虫歯は歯の中の神経に到達しないとあまり痛みが出ません。

また、歯の表面を覆っているエナメル質は非常に硬く、虫歯が大きくなってもなかなか穴があきません。

つまり、ある程度の大きさの虫歯だと気づいていない可能性が高いのです。

実際、「虫歯はないと思うんですが一応検診で来ました」という方が、10本以上虫歯があるなんてこともしばしばあります。


2.の方の場合

「本当に虫歯がないなら問題ないのでは?」

虫歯がないのはいいことですが、歯の病気は虫歯だけではありません。

歯を失う原因の第1位は虫歯ではありません。歯周病です。(虫歯は2位)

虫歯がなくても歯周病がある方は多くいらっしゃいます。

割合としては、

「虫歯も歯周病もない」「虫歯も歯周病も進んでいる」という方はあまりいません。

「虫歯はあるが歯周病はない」「虫歯はないが歯周病はある」の2種類が多いのです。


ほとんどの方が「虫歯はあるが歯周病はない」「虫歯はないが歯周病はある」にあてはまるとすると、

「虫歯がなくて歯医者にかかったことがない」という方は歯周病にかかっている可能性が高いのです。

歯周病は気づいた時には何本か抜かないといけない、ということになりがちな病気です。

症状が出る前に予防・治療をする必要がある病気なのです。


というわけで、今すぐ歯医者さんへ!

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虫歯を治せばオールオッケー?
歯周病チェックシート

2011年2月10日

「とりあえず痛いところを治してください。あとはもし虫歯があれば治してください」

こんな会話が歯医者では日常的に聞かれます。

「虫歯があれば治してください」

じゃあ虫歯が治ればOKなんでしょうか?

それはNOです。

歯を失う原因のトップ2をご存知ですか?

第一位は虫歯・・・ではなく「歯周病(しそうのうろう)」です。

虫歯は第二位。

なのにかなりの割合の人が虫歯だけを治せばいいと思っています。

虫歯の治療が終わると、歯周病の治療の途中で来なくなってしまうのです。

虫歯=歯の病気、歯周病=歯ぐきと骨の病気。まったく違う病気なので、治療方法もまったく違います。

しろありに食べられた家をしっかり治しても、地盤がゆるんでいれば家は倒れます。

歯周病の認知度が低いことが、歯を失う原因の1位が歯周病である原因ではないでしょうか?

これからは歯医者に行ったとき「虫歯や歯周病があれば治してください」といいましょう。

「この人、分かってるな」と思われるかもしれません。

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歯周病チェックシート

2011年1月18日

「定期的に歯医者さんに歯石取りに行きましょう」

日本では歯医者にときどき歯石取りにいったほうがいい、という風潮があります。

しかし、この表現はあまり適切ではありません。


まず、歯石とはなんなのでしょうか?

歯には毎日「歯垢(しこう)」(プラークともいう。歯垢は食べかすではなく、生きた細菌のカタマリ)がこびりつきます。

その「歯垢」に唾液中のカルシウム分がくっついて、石のように固まったものが「歯石」です。

実は歯石自体は歯に対して悪さをしません。歯に悪さをするのは「歯垢」の中の細菌です。

じゃあなんで歯石をとったほうがいいかというと、表面はごつごつしていて中はすかすかなので、細菌のかっこうの棲み家になってしまうからです。

話は戻りますが、「定期的に歯医者さんに歯石取りに行きましょう」

が、なぜ適切ではないかというと、

「歯石をとっただけでは歯の病気は治らないから」

です。

前述のように、悪さをするのは「歯垢」です。「歯垢」は毎日歯にこびりつきます。

「歯垢」は歯ブラシで落とせます。というより歯ブラシで落とさなければなりません。

つまり、毎日ご自分で歯垢を落とすことが虫歯や歯周病の予防や、歯周病の治療になるのです。(虫歯の治療は歯医者でしかできません)

「歯石を取ること」よりも「自分で歯垢を毎日取ること」が重要なのです。


毎日の歯みがきがきちんとできて初めて、歯石を取る意味があります。

歯周病の治療では10回ほどかけて、お口全体をきれいにしていきます。

1回歯医者に行って歯石を取って終わり、ではあまり意味がないのです。

虫歯や歯周病はご自分では気づくのが難しい病気です。痛くなくてもほとんどの方に虫歯や歯周病は存在します。

「歯石を取って欲しい」ではなく、「虫歯や歯周病がないかチェックして欲しい」というスタンスで、定期的に歯科を受診することが重要なのです。

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歯周病治療の回数・間隔・期間
歯周病治療の基本的な流れ

2010年12月24日

歯周病の治療のおおまかな回数・期間・金額をご説明いたします。

※歯が28本ある方で、健康保険が3割負担の方の場合。

1.歯肉炎・軽度な歯周病の場合

 検査(1回)→歯みがきレッスン・おおまかな歯石取り(2回)→再検査(1回) 終了

回数は計4回になります。

期間は歯石を取って3週間~1ヶ月たってから再検査をしますので、1ヶ月~1ヶ月半ほどになります。

金額は、初診料650円、再診料380円、検査600円、管理料1140円、歯石取り840円、再検査600円で、計4210円です。

2.中等度~重度の歯周病の場合

 検査(1回)→歯みがきレッスン・おおまかな歯石取り(2回)→再検査(1回)→ 深いところの歯石取り(6回)→再検査(1回)→終了

回数は11回です。

期間は3ヶ月~4ヶ月ほどかかります。

金額は、上記の4210円に再診料880円、管理料1140円、深いところの歯石取り5200円、再検査600円で、計12030円です。

重度の歯周病の場合、2回目の再検査のあとに歯ぐきの手術を行なう場合があり、その場合は1本につき1800円かかります。

細かく計算してみましたが、回数も金額も期間も人によってまったく変わってきますので、あくまで参考程度にしてください。

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歯周病チェックシート
歯周病治療の基本的な流れ

2010年11月11日

歯周病は痛みなく進むためご自分で気づくことが難しい病気です。

でも歯医者に行くのは怖い、時間がない、そんな方は下のチェックシートを試してみてください。

ひとつでもあてはまれば歯周病にかかっている可能性があります。

30歳以上の方の80%が程度の強弱はあれ、歯周病にかかっています。

1.歯が以前よりゆるい感じ、動く、ぐらぐらする。
2.口の中がねばねばしている(特に起床時)。
3.固いものを食べる時に痛い・力を抜いてしまう。
4.歯と歯の間に食物がすぐつまるようになった。
5.歯磨きをしているのに口臭が気になる。口臭を指摘された。
6.冷水やお湯で歯がしみるようになった。
7.歯ぐきがむずがゆい感じがする。ぶよぶよ腫れている。
8.歯ぐきの色が紫色や赤色気味である。
9.固いものを食べると歯ぐきから出血する。
10.歯磨き粉の泡に血が混じっている。

 ひとつでも心当たりがあれば一度ご相談ください。

 歯周病の検査がご希望の場合は、お電話で「歯周病の検査をしたい」とお伝えください。

 初診料と検査料で1200円ほどでできます。お電話で検査をしたい旨をお伝えいただければ初診日に検査ができます。

電話番号は042-973-7611です。

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歯周病治療の基本的な流れ
たけしのみんなの家庭の医学 歯周病と糖尿病 舌ガンと歯並び
歯の一生 ~歯周病の場合~

歯周病治療の基本的な流れをご説明いたします。

1.検査

 歯周病がどれぐらい進んでいるかがわからなければ治療をすることはできません。レントゲン検査や口腔内写真検査、歯周ポケット検査を行ないます。
 歯周ポケット検査とは、歯と歯ぐきの境い目にある溝の深さを測る検査です。歯の周りには健康な状態でも1~3mmの深さの溝があり歯周ポケット(正確には歯肉溝)といいます。歯周病が進むとこの深さが4mm以上になったり、溝の中から出血するようになります。

2.歯みがきレッスン

 歯周病を起こすのはバイ菌です。そのバイ菌は「歯垢」の中にいます。「歯垢」はバイ菌のカタマリです。食べかすではありません。
 「歯垢」は毎日たまりますので、ご自分で歯みがきで落とす必要があります。「歯垢」を落とすことが歯みがきの目的です。
 歯みがきもただ漫然とやっていればいいわけではありません。テキトーにやって歯垢を磨き残すと、歯周病は進みます。「磨いている」のでは不十分で「磨けている」必要があります。
 自己流では磨き残しが多く残ることがありますので、歯垢を落とせる磨き方を衛生士と一緒に練習していただきます。
 歯みがきもさまざまなお稽古事と同じで、1回でマスターできるものではありません。
できるようになるまでレッスンを続けます。もちろん歯みがきだけを何回もやるわけではなく、歯石取りなども並行して行なっていきます。

3.見えている歯石の除去

 歯石には歯ぐきの上に見えている歯石と、歯周ポケットの中に隠れている歯石の2種類があります。
 まずは見えている歯石を取ります。

4.検査2回目

 歯石を取ったり、適切な磨き方でよく磨いていただくと、歯周病がよくなり、歯周ポケットが浅くなっていきます。どれぐらい浅くなったかを再度検査することで確認します。歯石を取ってから3週間~1ヶ月あけます。治っていないところは次の治療の段階に進みます。

5.隠れている歯石の除去

 歯周ポケットの中に隠れている歯石を取ります。時間をかけて行なうため、1回に4~6本の歯しかできません。最大で6回かけてお口全体の歯石を取ります。

6.検査3回目

 歯石を全てとったあと、再度検査をします。2回目と同様に5.の段階から3週間~1ヶ月あけて行ないます。治っていない部分は次の治療の段階に進みます。

7.歯周外科手術

 治りの悪い部分に関しては、歯ぐきを切る手術をすることがあります。手術といっても外来で行い、虫歯の治療に使うのと同じ部分麻酔で、時間も1時間程度で終わります。
 歯ぐきを切ると聞いただけでぞっとすると思いますが、麻酔が効いていればまったく痛くありません。

8.メンテナンス(定期クリーニング)

 せっかく治っても、歯周病は油断すると必ず再発します。3~4ヶ月に1回、定期的にクリーニングをすることで再発を予防します。

<まとめ>

 長くなりましたが、簡単に言うと、

 検査→歯みがきと簡単な掃除→(3週間)→再検査→丁寧な掃除→(3週間)→再々検査→手術→定期検診

ということになります。期間や回数は人それぞれで違いますが、平均で2~3ヶ月で治療は完了します。すべて保険が効く治療ですので、金額もそこまで高くはなりません。


歯周病は痛みなく末期まで進んでいくことが多いです。歯周病はsilent disease、静かなる病気です。痛みがなくとも、歯ぐきが赤いとか、歯ぐきから血が出るとかの症状があれば一度検査だけでもやってみる価値はあると思います。

検査だけご希望であれば、初診料と検査料合わせて1200円ほどでできます。

ぜひ一度ご相談ください。

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歯の一生 ~歯周病の場合~

2010年10月12日

今日、たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学で、歯周病と糖尿病の関係と舌ガンについて取り上げられました。

ゴールデンタイムでマスコミが歯科を取り上げると、あまりいいことがありません。
大抵まだ本当にいい治療かはっきりとしたデータが出ていないようなものが多いのです。
歯科医師の中でも賛否両論があるような治療を、まるで魔法の治療のように取り上げるのです。
それを信じた患者さんに説明をするのがいつも大変です。

しかし今回の内容は非常にいいものでした。

歯周病は糖尿病を悪化させ、糖尿病は歯周病を悪化させます。
また歯周病は心筋梗塞の原因にもなりうるといわれています。

おどすような表現も多かったのは残念ですが、歯周病の基本的な知識も十分に盛り込まれていました。
歯周病という病気の認知度がこれであがれば、自らの歯周病に気づいていない患者さんの通院につながり、日本人の口腔内の健康度もあがります。

今後も、眉唾ものの先進医療だけを取り上げるのではなく、日本国民の歯科基礎知識の向上を狙った番組がゴールデンで放送されることを期待します。

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歯周病チェックシート
歯周病治療の基本的な流れ
歯の一生 ~歯周病の場合~

2010年6月 7日

前回は虫歯により歯がなくなっていく過程を追っていきました。

今回は「歯周病」です。歯周病とは以前「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていた病気です。

歯周病は読んで字のごとく、歯の周りの病気です。歯の周りとは歯ぐきだけではなく、歯ぐきの中で歯を支えている骨です。歯ぐきと骨に問題が起きるのが歯周病です。

歯周病を起こしているのは、歯にこびりついた細菌のかたまり「歯垢」です。

細菌は毒素を出して歯ぐきに炎症を起こし、歯周病が進みます。

~歯周病の進行~

歯に細菌がこびりつく。(歯みがきで落とせば問題ないが、磨き残しが多いと問題が起きる)

 ↓

細菌が毒素を出す。

 ↓

歯ぐきが腫れる。(炎症が起きる)

 ↓

歯周ポケット(歯と歯ぐきの境い目のところにある溝)の深さが深くなる。

 ↓

ポケットの溝の中に細菌が住み着く。

 ↓

炎症が強くなり、歯を支えている骨が溶け始める。

 ↓

長期間かけて痛みなくじわじわと骨がなくなっていく。(まだ自分では気づかない)

 ↓

以下のような症状が出てくる
・歯がぐらぐらしてくる。
・歯ぐきが痛む
・口臭がする

 ↓

歯医者に行く。

 ↓

歯科医師「残念ですが、何本か抜かないといけない状況です」

以上が歯周病で歯を失ってしまう流れ、歯の一生です。


歯周病になってしまっても、治すことができますので、もし少しでも気になることがあれば一度受診されることをおすすめします。

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引っ越し

荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始