親知らずってどの歯のことかご存知ですか?
一番前の歯を1番としたときに前から数えて8番目の歯が親知らずです。
ただ歯がもともと少なかったりということもあり、絶対とは限りませんが、基本的に8番目です。
また、親知らず自体がもともと存在しない方もいらっしゃいます。
親知らずは抜いたほうがいいとよく歯医者がすすめますが、それにはわけがあります。
1.斜めにはえたりして、ハミガキがしづらい状況が多く、親知らずの周りの歯ぐきがはれることがあるため。
2.親知らずがあることで、その一個前の7番目の歯の奥側が磨きづらくなり、7番目の歯が虫歯になったりする。
3.奥から歯を押してきて歯並びが悪くなることがある。
また、抜かないでとっておくメリットもあります。
それは「歯の移植」をするときに移植元の歯(ドナー)として使うことができたり、ブリッジの土台として使うことができるということです。
ただ、移植元の歯やブリッジの土台としてとっておくのであれば、しっかりと親知らずまで歯みがきができて、親知らずや7番目の歯が虫歯にならなさそうであるという前提が必要です。
また、ちゃんと上下がそろっていて、しっかり噛んでいれば抜かないでおくこともあります。
親知らずの抜歯に関してですが、ものすごい痛いというイメージがあり敬遠する方も多いのが現状です。
しかし、普通にまっすぐはえている親知らずを抜くときは、抜く際の痛みはもちろんありませんが、麻酔が切れたあとの痛みもほとんど出ないことが多いです。
問題は下の歯が真横にはえていて、半分歯ぐきに埋まっていたりする場合です。
顎が小さいと、親知らずがはえるスペースがなくなり、真横にはえてしまうのですが、
この場合は、まず歯ぐきを切って開いて、親知らずの頭を削って落として取り出して、骨を削ったりして、根っこを引っぱり出して、最後に糸で縫う、という、聞くだけでおぞましい治療になります。
わざと大げさに書きましたが、実際はそんなにきつい処置ではありません。麻酔が効いているので痛みは全くありませんし。
ただ、麻酔が切れたあとの痛みや腫れがかなり強く出ることがあります。
抜く際はご自分の休みの日の前の日(医院の休みの日の前の日だとなにか問題があったときに対応してもらえません)にしたほうがいいかもしれません。
このように、ちょっと大変なこともある親知らずの抜歯ですが、頻繁にハレて痛みを出したり、7番目の歯が虫歯になるようなことがあれば、覚悟をして抜くことをおすすめします。
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