牛の歯はなぜ溶けない? 荒井歯科医院(飯能市・日高市・入間市)
歯は虫歯菌が出す酸によって溶かされてしまって虫歯になります。
歯は酸によって溶けてしまうんです。虫歯菌が出す以外の酸でも歯は溶けます。
例えば柑橘系の果物を常に食べていたり、拒食症で嘔吐を繰り返したり(胃酸で溶ける)する方の歯は、溶けて形が変形してしまっています。
それをtwitterでもみなさんにお伝えしたくて、「酸で歯が溶けるんです」とツイートしたところ、
「じゃあ牛の歯はなんで溶けないんですか?」
というコメントをいただきました。
「確かに!」
最初の正直な感想です。牛は反芻といって、一旦胃に入ったものを口に戻したりします。
その際胃酸も口に出ているはずなので、牛の歯はどんどん溶けていってしまうはず...
というわけで、調べてみました。
結果は、
「牛の口まで戻ってくるのは第1、第2の胃の中身だけ。胃酸が出るのは第4の胃だけ。つまり口に戻ってくるものは酸性ではない」
ということでした。いやーうまくできてる!