iPadアプリ「歯科見積」の説明書 荒井歯科医院(飯能市・日高市・入間市)
iPad用に歯科治療の見積もりアプリを開発したのですが、個人的な使用のために作成したため、説明書がありませんのでこのブログで説明書の代わりにさせていただきます。
アプリは3つのページで構成されています。
まず、メインページの説明です。
<上部>
ホワイトニングは「NO(やらない)」、「U&L(上下やる)」、「UorL(片顎やる)」を選択します。
歯周病治療はOK(処置の必要なし)かGかPかを選択します。歯周基本治療を基本検査2まで行うのがG治療、基本検査3まで行うのがP治療としています。
残存歯は歯周病治療をする場合のみ、+ーボタンで入力して下さい。
保険の負担は3割か1割を選択します。
<左下(治療選択ボタン群)>
ボタンが9個あります。
CR=コンポジットレジン
In=インレー
保険Cr=前歯なら前装冠、臼歯ならFCK
EstheniaIn=ハイブリッドセラミックインレー(当院ではエステニアを使用しているためEstheとなっております)
EstheCrBr=ハイブリッドセラミッククラウン
MBCrBr=メタルボンド
Br支台=Brの支台歯
Brpontic=Brのポンティック
no treat=処置しない
このボタンをタッチすると、no treatの下にある画像が変化します。デフォルトはCRになっています。
歯式部分の「治療法」の横にあるグレーの四角をタッチすると、ここの9つのボタンの中で選択されている治療法をその歯について行う設定になります。
<メイン部分(歯式)>
RCTと治療法の列があります。
RCTの列は抜髄や感染根管治療を行うかどうかです。
一度タップするとオレンジ色に変わり、「抜髄をする」状態になります。
もう一度タップするとオレンジに「感」となり、「感根治をする」状態になります。
さらにもう一度タッチするともとに戻ります。
治療法の列はタッチすると左下のボタンで選択したものに変化しますので、当該歯に行う予定の処置を左下のボタンで選んでからタッチして下さい。
<義歯>
線鉤(ワイヤーエーカースレスト付)・鋳鉤(キャストエーカースレスト付)・線双子(ワイヤー双子鉤)・鋳双子(キャスト双子鉤)・屈バー・鋳バーの個数を、+ーボタンで入力します(上顎下顎合わせた個数)。
「上歯数」は上顎の欠損歯の中で義歯で補綴する歯数、「下歯数」は下顎のです。一顎に二個の義歯を作る設定には対応しておりません。
<抜歯>
前歯・臼歯・埋伏の本数を+ーボタンで入力します。どの歯を抜くかの入力は必要ありません。
<ブリッジ>
5以下には5歯以下のブリッジを何ユニット作製するかを入力します。6以上も同様です。
メイン部分でBr支台やBrponticを入力していても、こちらも合わせて入力してください。
すべての治療予定が入力されたら右下の計算ボタンをタップすると、大体の金額・回数・期間が算出されます。
clearボタンは設定した内容が全てデフォルトに戻ります(2ページ目の設定画面での設定はリセットされません)。
初再診料・指導料・補診も回数や期間・欠損補綴の有無によって金額に計上されます。
次に2ページ目の設定画面の説明です。
貴院の診療実態にあった数値に設定し直してからアプリを使用してください。
<医院名>
医院名は1ページ目の左上に表示されます。
<根管治療>
抜髄や感根治にかかる回数は開始から根充までの回数です。
<保険補綴治療>
インレーは修復ですが、便宜上補綴に含めてあります。
インレー・大臼歯FCK・小臼歯FCK・前装冠にかかる回数は、形成から印象、セットまでにかかる回数です。(FMCへの変更はバージョンアップ時に行います)
Brのset日以外の回数とは、形成開始から印象までにかかる回数です。セット日は含みません。
<義歯>
義歯の回数はマルモやファイナルから調整終了までの回数です。
<歯周治療>
歯肉炎治療にかかる回数は、基本検査1〜基本検査2までの回数です。
歯周炎治療にかかる回数は、基本検査1〜基本検査3までの回数です。
<保険外治療>
保険外治療の金額・回数を設定できるようになっています。
現在はハイブリッドインレー・ハイブリッドクラウン・メタルボンドとホワイトニングのみ設定できるようになっていますが、貴院の実態に合わせて設定してください。
<予約間隔>
□週に△回で設定できます。貴院の実態に合わせて設定してください。
保険診療の点数については、一般的な治療の流れに合わせて設定してありまして、貴院で設定していただくことはできません。
最後に、3ページ目の医療費控除計算のページです。
<使用方法>
まず「かかった医療費」の部分に今後かかる予定の医療費を入力します。
次に患者様の世帯でもっとも収入の多い方の収入を、
0円〜
195万〜
330万〜
695万〜
900万〜
1800万〜
の6つのうちから選択します。
ここで、0円〜を選択する場合のみ、下のスライダを大体の位置に合わせます(一番左が0円、一番右が195万円です)。
必要事項の入力の後に「計算」ボタンをタッチすると、
「医療費控除還付分」に控除額が表示されます。
「実質かかる金額」には、「かかった医療費」から「医療費控除還付分」を引いた金額が表示されます。
もし患者様が収入を知られることを嫌がるようであれば、使用方法を説明してからiPadをお渡しし、最後に左上の「戻る」ボタンを押していただくことで、患者様だけには実際に治療にかかる金額を知っていただくことができます。
ご質問・ご意見・苦情などはinfo@araidc.comまでお願い致します。