歯科は細かく分けるとナニ科があるの? 荒井歯科医院(飯能市・入間市・日高市)
医科のなかに内科や外科、耳鼻咽喉科などがあるように、歯科のなかにも細かく分けられた科が存在します。大学病院などでは科が細分化されています。
私の勤めていた東京医科歯科大学の科の分類をもとにご説明致します。
一般歯科・口腔外科・小児歯科・矯正歯科などはよく耳にされると思いますが、それは歯科医院が看板に書くことを許されている科の名前だからです。
上記の4つのなかで、一般歯科を以下のように細かく分けることができます。
虫歯を削ってつめたりする科、保存修復科。
歯周病(しそうのうろう)を治療する、歯周治療科。
歯の根の中を通っている神経の部分の治療をする、歯内治療科。
この3つを合わせて保存科と言ったりします。
歯にかぶせものをしたり、歯のなくなったところを補う、補綴科。
補綴科の中には部分入れ歯科、総入れ歯科、クラウンブリッジ科があります。
顎関節症(がくかんせつしょう)の治療をする、顎関節治療科。
インプラントを専門とするインプラント科。
高齢者(有病者)の治療をする高齢者歯科。
「痛み」の専門のペインクリニック。
歯科専門の麻酔科もあります。
患者さんを各科に振り分ける総合診療科。
大学にはありませんが、お宅や入院先の病院を訪問して治療する訪問歯科。
他にも口臭を専門的に治療する息さわやか外来や、精神的症状のある方の治療をする頭頚部心療内科などさまざまな科があるわけです。
他の大学ではまた違った科もあると思います。
一人の歯科医師が、すべての科の治療内容についてその専門家のレベルに達することは不可能ではありませんが、大変なことです。
僕は補綴科を出ていますが、一般歯科医なので、歯科のすべての分野に精通しているべきでありますので、日々勉強を続けていきたいと思います。