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2012年7月31日

当院に初診でいらした方にお話をうかがっていると、

「前の歯医者では、麻酔したのに歯を削ると痛くて、痛いと言ったのにそのまま治療された」

という方がよくいらっしゃいます。

そのときの事情としてはいくつか可能性がかんがえられます。


1.忙しい歯医者で時間がなく、そのまま治療した。

 患者さんが山のように来て、ひとりひとりにちゃんと時間をとって治療をしていると患者数をサバききれないような歯医者では、

15分に1人(当院では30分に1人)で治療したりします。


私には15分に一人のペースでいい治療ができるとは思えませんが、

患者さんが多く来て、歯科医師の数にも限りがあるでしょうから仕方ないんでしょう。


15分に1人のペースで治療をしていては、麻酔をして治療してみたらしっかり麻酔が効いていなかったというときに、追加の麻酔をする時間もなくそのまま治療をしたんでしょう。


そのような歯医者は実際にありますし、なぜ多くの患者さんがそこに行くのかが理解できません。


2.強い痛みが出ているときの麻酔は効かないことがある

 大抵の場合、歯が痛くなってから歯医者に行くと思いますが、

歯が痛いときの麻酔は、すぐ中和されてしまって効かないことがあります。

でも麻酔が効かないからといって治療しなければ痛みはおさまらない。

なので仕方なく麻酔が効いていない状態で治療をしたとも考えられます。


いずれにしても患者さんがいやな思いをしたことには間違いありません。

当院では麻酔をしたのに削ると痛いという場合は、麻酔が効くまで麻酔を追加します。

痛いという訴えを無視して治療を進めるということはしません。


ただ、痛いのかどうかは患者さんに言って頂かないと特にポーカーフェイスの方では分からないことがあります。

せっかく麻酔しているんですから、無痛で治療できるように、痛いときは痛いとお伝えいただければ幸いです。

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荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始