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2013年10月19日

かなり久しぶりの更新です。

虫歯がひどくて根っこだけ残ってしまった歯があったとします。
その歯はどのように治療するのでしょうか?

結論をいうと、かぶせものを入れて歯の形を作ります。
でも「かぶせる」といっても、根っこだけしかないのでかぶせることができません。

かぶせものを入れるための土台部分を作る必要があります。

その土台部分のことを「コア」といいます。

コアにはいくつか種類があります。

<保険適応>
・金属でできたコア
・プラスチックでできたコア

<保険適応外>
・ファイバーポストを利用したコア

保険が効くものは安くはすみますが欠点もあります。

金属のコアは固すぎて、歯が割れてしまう原因となります。
割れた歯は抜かないといけません。

プラスチックでできたコアは強度が弱く、コア自体が折れてしまいやすいです。

その二つの欠点を補うのがファイバーポストです。

<ファイバーポストの利点>
ファイバーポストとは歯の固さに近い材質の芯棒です。
これを入れてプラスチックのコアを作るので、できたコアはファイバーコアといいます。

固すぎないため歯が折れるリスクも下がります。

またプラスチックを補強してくれるのでコア自体も折れにくくなります。

<ファイバーポストの欠点>
じゃあ、全部それでやればいいじゃないか、となりますが実はそうもいきません。

現在の保険制度には混合診療の禁止というものがあります。
ファイバーポストでコアを作った歯の上にかぶせるものは保険外のものでなくてはならないのです。
保険外のかぶせものは医院にもよりますが、5万円~かかってくることが多いです。

ファイバーポスト自体は5千円~1万円のことが多いようですが、そのあとの出費を考えると、
どうしても歯にとって優しくない保険の土台を選びがちです。

もちろんかぶせものも歯医者の金儲けのために高い金額になっているわけではなく、
手間をかけて作る技術料や、技工代、スタッフの人件費など全てを考えた金額になっており、
歯のことを考えればそちらを選んだほうがいいのですが。。。


TPPにより混合診療の緩和が起きるということが言われています。
様々な問題もあるようですが、ファイバーポスト問題に関しては緩和が起きてくれると、
患者さんにとって嬉しいことになりそうです。


当院ではファイバーポストは1歯5千円で行っております。

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荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始