電動麻酔機 荒井歯科医院(飯能市・入間市・日高市)
麻酔の注射をする電動の機械があります。銃のような形をしています。
従来の「the注射」という形の注射器は手動のものです。
電動のいいところは、コンピュータ制御で一定のスピードでゆーっくり麻酔薬を注入できるため、痛くないというところなのですが・・・
僕はさまざまなデメリットを感じ、あえて手動のものを使っています。
電動のデメリットとして僕が感じるのは、
1.圧力のコントロールができない
注射を打つ歯ぐきには、かたいところとやわらかいところがあります。やわらかいところはあまり痛くないのですが、かたいところに強い圧力で打つと痛みが強く出ます。
電動の注射器は同じスピードで注入しようとするあまり、かたいところに強い圧力がかかってしまうことがあるのです。いくつかモードがあり、モードを変えながら打てば解決できそうですが、モードを変えるボタンを押すために針を何回も抜き差しすると、歯ぐきに穴がたくさんでき、そこから麻酔薬がもれて効きが悪くなります。
2.時間がかかりすぎる
麻酔の注射には痛みのほかに、「苦い」という苦痛があります。
注射はゆっくり打つほうが痛みが少なくなりますが、もれた麻酔薬の苦さを長時間味わうことになってしまいます。
麻酔薬がある程度入れば少しスピードを上げても痛みなく注射はできます。
手動のほうにもデメリットはあります。
かたいところに打つときに、ある程度圧力をかけないといけない場合、力が入るあまり手がプルプル震えてしまって、僕自身疲れるし、「この歯医者さん大丈夫?」と思われる危険性があることです。これも「筋トレ」になると思って、ポジティブに(?)解釈しています。
そんなことはどうでもいいことですが、患者さんのためにとトータルで考えると、賛否両論あるとは思いますが、僕は手動を選びました。
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