知覚過敏とは 荒井歯科医院(飯能市・入間市・日高市)
近年、コマーシャルなどでもよく聞かれる「知覚過敏」という言葉。
言葉自体はかなり浸透してきている実感がありますが、
どういった症状なのかはどうもあまり知られていないようです。
「歯がしみる」=「虫歯がある」と思っている方が多くいらっしゃいますが、
そうではありません。
実は虫歯がなくても歯はしみるんです。それが知覚過敏です。
歯の根っこははぐきの中で骨に支えられています。はぐきより上に出ている部分を「歯の頭」と呼ぶとすると、歯の頭は「エナメル質」という硬いカラのようなもので覆われています(下図の白い部分)。
歯はほとんどの部分が「象牙質」というものでできています(下図の肌色の部分)。象牙質の中にはいわゆる「神経」と呼ばれる、しみる痛みを感じる部分があります(下図の赤い部分)。
この象牙質の部分には、細い管が何本も神経のところまで通っています。
この管は、普通はエナメル質や骨に覆われています。
しかし、エナメル質が欠けてしまったり、歯茎がさがったりすると象牙質がでてきて、管の入り口が露出します。この管を通して神経まで刺激が伝わってしまうのが「知覚過敏」です。
治療法は
1.適切な歯みがき(シュミテクトなどのハミガキコも効果有り)
2.塗り薬(管を埋めてしまう)
3.エナメル質がかけたところに詰め物をする
4.神経をとる(最終手段)
神経をとると歯の寿命は短くなるのでなるべく取りたくありませんから、神経を取るのはすごくしみて生活に支障がでるような場合に限ります。
冷たいものがしみる、歯みがきのときにピリッとすることがあるなど、気になる症状がございましたら一度ご相談ください。
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