神経の治療の内容 荒井歯科医院(飯能市・入間市・日高市)
虫歯が深くなり、歯の中の神経のところまで虫歯が達すると、強い痛みが出ます。
その痛みをなくすには神経を取るしかありません。
ところで、神経を取るって、いったいどういうことなんでしょうか?
上の図の歯の中の赤い部分がいわゆる神経です。(専門用語では歯髄といいます)
歯の根の中に管状に通っていて、1本の根の中に1~2本の神経が通っています。
神経は真ん中の歯を見ていただくと分かるように、根の先端から歯の中に入ってきます。
神経をとるという処置は歯の中に入っている部分の神経を、根の先端で切断して取るということなんです。
神経を取ると歯の根の中は空洞になります。
空洞になったままにしておくと、その空洞で細菌が繁殖して、根の先端の外側に炎症を起こします。すると神経がなくてもまた痛みが出ます。
ですから、何回かかけて神経の通っていた管の中を清掃して無菌状態にします。
そして、歯を叩いて痛いなどの症状がなくなったら、管の中に詰め物をします。
その後土台を作って型取りをして、銀歯をいれて完成となります。(歯の状態により治療内容は変わります)
奥歯だと大体5~6回かかります。
神経の治療をやっているときは、毎回治療後に少し痛みがでることがありますがすぐにおさまります。
また仮詰めを毎回しますが、少し崩れやすい材料なので取れることが多いですが、全部取れることは珍しく、ある程度残っていることが多いので、少し取れてもあまり気にしないようにしましょう。
神経を取った歯は虫歯ができても痛みを感じなくなるので、気づかないうちに虫歯が大きくなり、抜歯しなければならなくなったりします。
銀歯を入れた歯は、歯と銀歯の間にミクロの隙間があり、天然の歯より虫歯になりやすくなっています。銀歯を入れれば虫歯にならないと思っている方がいらっしゃいますが誤解です。
とりとめない話になってしまいましたが、治療を受ける際の参考になさってください。
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